ブルーハーツラストインタビュー

マーシー 5




4の続きです

●たんたんとしてますね。
「うん。だって、べつにそんなにドラマチックなことでもないじゃん。ドラマチックなことでもないし、へヴィーなことでもないし、大したことじゃないんじゃないかなあ、前向きだから」

●まあ、ブルーハーツでプレイすることの特別な意味がだんだん薄れてきたって話は前回もしてたけど。
「うん。いや、でも現場で実際に音出してるときは、『行くぜバカ野郎!もう死んでやる!!』みたいな(笑)、勢いで行ってるわけじゃない?で、やっぱりブルーハーツにしか出せないノリみたいなのってあるからさ、それがビシッと決まったときのライヴなんかはほんとにやっててすげえ気持ちいいしさ。でもそういう部分もあるんだけど、そういう部分を花としたら煮詰まってるようなゴミも増えてくるわけだよ、やっぱりさ(笑)。だからその花とゴミの微妙なバランス感覚が崩れるとき、あなたの目はあなたの身体を離れてミステリー・ゾーンに突入していくわけだよ(笑)」

●うるさいなあ。でも、膨大なゴミを引き受けて一輪の花をえんえんと咲かせ続けるローリング・ストーンズ方式ってのもあるわけじゃん。
「(笑)うん」

●ヒロトは「そんなのは知ったこっちゃねえよ」って言ってたけど、マーシーはどうなの?
「はははは。でも、べつにストーンズにしたって、ロンとかチャーリーってほんとはどう思ってんのかわかんないじゃん(笑)。だからリーダーがいなかったわけじゃん、ブルーハーツって。『こっちの方向に行くぜ!』グイッてみんなひっぱっていくような感じのさ。ミックとキースはローリング・ストーンズを仕切ってるじゃん。あの2人が『ツアーやるぜ』って言えばツアーをやるし『レコード作るぜ』って言えば作るでしょう。ハタから見てるとさ、もちろんそういう大きな動きもそうなんだけども、たぶん現場ではものすごい細かいこととかもミックが『うん』ってうなずくかどうかで『OK』って決まっちゃったりするとかさ」

●そうなんだよね。だからリーダーがいなかったってことはすごくデカいと思うよね。精神面と実際のバンド運営的にも。
「うん、思う思う」

●でも、何でそういうバンドになっていかなかったのかなあ?例えば最初の10年は4人の自然発生的なバンドの勢いでワイワイ来て残りの10年はヒロトとマーシーが仕切って「それでやって行こう!」って。そう簡単にならないもんなのかな?
「うん、そうはなんないでしょうね」

●そうしたかった部分はある?
「う〜ん・・・・・・うん、レコーディングの現場とかでは、そうしたかった場面もあるよ(笑)」

●でも、やっぱりできなかった?
「うん」

●それは遠慮なの?
「・・・・・・うん、遠慮かなあ」

●でも、その話はちょっと悲しいよね。
「うん」


6に続きます






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