ブルーハーツラストインタビュー

ヒロト 2




1の続き

●具体的にどういう形でそれをメンバーに告げたの?
「ツアー中だったんだ。そんで、とにかく『スティック・アウト』と『ダッグ・アウト』を作って気分も乗ってたし、すげえ楽しいツアーだったんだ。それをブチ壊したくはなかったんだけど、でも思い立った時にそのツアーが終わるまで黙ってられなかったんだよ。そんで、ほかのメンバーに相談を持ちかけて『僕はもうこのバンド辞めようと思うんだ』って言ったの。で、『どうして?』って言うから、すごい簡単に言えばまあ『違うバンドがやりたいんだ』っていうこと。僕はやっぱバンドが好きなんだ。だけど、違ったメンバーとも演奏してみたいってすごい当たり前のことのように思えてきたんだよ。そんで言ったの、夜中に(笑)。1人ずつに、みんなを集めないで1人ずつ個人的な相談事として乗ってもらったの。そしたらみんなそれぞれの立場から『うん、そうだね』って、最初は『じゃあ5年でも10年でもいいから休むってのはどうだい?』って言ってた。でも、そんなことじゃないんだなあ。なんか創作意欲が煮詰まったからだとか音楽に対する情熱が失せたからバンド辞めるって言ってるんじゃないんだよ。」

●むしろ逆なんだ?
「うん。めっちゃくちゃ、やりたいことがもう目の前に山積みんなんてんだよ!でも僕たぶんあっという間にこれから10年経つと思うんだ。で、それをブルーハーツでこなしていく自信がなかったんだ。だけど、僕の中ではめちゃくちゃ面白いことがいっぱいあるんだ」

●その時メンバーそれぞれの反応っていうのはどうだったの?
「うん、それは驚いてたけども。う〜ん・・・・・・やっぱ長くバンドを続けてたら、そういう気持ちんなる事って、誰でもあるんじゃねえかなあ。けっこうすぐわかってくれたよ。で『僕、辞める』って言ったら『じゃあヒロト辞めるんなら、解散だね』って、すぐそういう風になった。」

●それを決めてみんなに言ってからヒロトの中で考えが変わったことはない?
「うん、ない。もし解散を決めてみんなに言ったあとに『あ、やっぱりブルーハーツ続けようかなあ』と思ったとしたら、それはすごく後ろ向きな理由だと思う。次に何かを1から起こす自信がなくなった時とか、ブルーハーツがステージに出た時のある種のコール&レスポンスっていうのもすでに成り立ってるわけでしょう?『ブルーハーツが出た→お客さんがこうなった』という、そういうものにある程度頼っていけばあと何年かはメシ喰えるんだけど(笑)、それに頼りたくなった時とか、それからやっぱ一番は『あ、こんなにいいバンドなのにもったいないなね』と自分の中で思ったり人から言われる時に『やっぱ解散すんのやめようかな』って思うかもしれないけども。それって全部、後ろ向きな理由でしょう。もったいないからっていうのはヤだ」

●一度もそういう気にはならなかった?
「うん。自分の人生とか自分の行動パターンを決定するときの理由が”もったいない”なんていうのはもう許せない!(笑)。そんなの全然ロックンロールじゃねえもん」

●ヒロトは渋い音楽を地味に追求する一面もある人だけど、ただすごく大衆に向けてバーンッとものをぶつけていくダイナミックなパッションを持ってるわけだよね。
「あろうと思いますけど」

●それを失ってしまうことはどうなの?
「だけど、それは大した問題じゃねんじゃねえかなあ。もともと0だったわけだし、二十歳ぐらいの頃にはそんなものは持ってなかったし、またすぐ手に入るんじゃねえかな(笑)。だって新しいばんっどを始める人は、みんな同じ条件じゃん」


ヒロト3に続きます





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