7の続きです ●むしろ、いろいろなものを気にもせずどんどん失った結果、その人がどうなのかっていうこと?「うん、そう。失えってことじゃないよ。自分の価値を失うことがいいとは思ってないよ。そんなことじゃないんだ。ただロックンロールが大好きで、バンドとかをやっていく上で、どうしても失ってくものがもしあるとしたら『そんなものに未練を感じない方がいいよ』って僕は思うな。何故ならばものすごいみんなが気付かなかったような最後の価値観がロックンロールにはあるんだから、ほかのことが無くなっちゃうことをそんなに悲しまなくてもいいんじゃないかなって僕は思うんだあ。そう思った時に、なんかヒドいやつにもなれるんだよ(笑)」 ●じゃあ、それを証明しなくっちゃね。 「うん!そう、世の中にはすべての価値観からハズれた人でも威張れるなにかがあるんだ!そんなくさくもねえやつがね(笑)、優しくもなくて、勉強もできなくて、女にもモテなくて、お金もなくて・・・・ってもう世の中の価値観を全部並べてくださいよ。で、すべてに×つけられても、そんなやつが輝く瞬間がある最後の価値観」 ●こんな素晴らしいバンドを潰したヒロトでも、ってことだよね。 「ははははは。そうそう。あいつほんとにひでえやつだなって(笑)。でもなんかロックンロールを捕まえてる限りは、僕は自分さえ幸せであればいいんだ(笑)」 ●でも、やっぱヒロトには外に向けて証明してもらわなくっちゃ。 「うん。目立ちたがりだから、思いついたら見せたいよね(笑)。『ほら、こんなの面白いでしょう?』って」 ●それはもうかなりヒロトの中ではすでに見えてる? 「う〜んとね、ヴィジョンとしては『こんな雰囲気でバンドができたらいいな』っていうのはあるよ」 ●じゃあ、その辺をちらっと。 「えーっ、そこまで言うの?」 ●はははは。 「う〜ん、何だろうなあ?説明は難しいから、僕が新しいバンドでライヴとか始めたら見に来て欲しいなあ。そこにはサッカーを見た興奮とも違う、野球の試合を見た興奮でもない、セックスの興奮でもない、なんかオリジナルな興奮があるといいな。それは希望(笑)」 ●ブルーハーツを見た興奮でもない? 「うん。でもロックンロールっていう興奮は一つだと思うんだあ。例えばボブ・ディランのレコードを聴いて鳥肌が立ったときの興奮と、クラッシュを聞いて鳥肌が立ったり涙が出たり心臓がドキドキしたりする興奮、それからエルモア・ジェームスのブルースだとかロバート・ジョンソンのブルースを聞いてドキドキする興奮って僕は一つの同じものだと思う。だから、もしかしたら、ブルーハーツを見た興奮と同じでもいいかもしれない」 ●では最後に、ブルーハーツのファンってちゃんと誠実に見守ってくれたすごくいいファンだから。 「いやあ、確かに」 ●彼らに最後のメッセージをください。 「う〜ん・・・・・・べつにねえなあ。だって、最後じゃねえもん」 ●ははははは。 「是非、新しいバンドも見に来て、ブーイングするなり喜ぶなりまたみなさんの正直な態度をお待ちしております(笑)」 ●ほんとに先のことしか考えてないよね。 「はい!」 ●はははは。 「不安でしょう?」 ●その性格って、お母さんとか彼女に怒られたりしない? 「いや、だから私生活とロックンロールに対することとは違うんだって」 ●ははははは。 「そんなの、食い物から女性関係からすべてに関して実践したら気狂いだよ!だから何か一点なんだって!」 ●じゃあ始まったらまた明るくやろうぜ。 「うん。いや、もう明るいんだよ!(笑)。でも、まあマテリアルとかそういうものを見るまでは、みんな納得しないだろうから今年中に形にして、ちょっとプリプロでもいいから『こんなことやってんだあ』っていうのを出したいけど。興奮があるかどうか、それだけだと思う、リトマス試験紙は」 ●じゃあ、それを見せてくれよ。 「はい!」 ●とりあえずお疲れ様でした。 「お疲れさまでした」 ◆終◆ [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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