TIGER MOBILE





1の続きです


●内輪向けの発表会をやったんだ。

甲本「うん。その時に大体決まったんじゃないかな。それは言葉で言える感じじゃないんだけど、『大体こんなアルバムができるかな』って見え始めたのがそのとき」


●どんなアルバムになりそうだったんですか?

真島「もう、ドカン!とした」


●じゃあ前回は?

真島「前回もドカン!」

甲本「(笑)。それであたってるんだけど、ただテンポ上げてデカい音でガーッとやりゃあいいって言ってんじゃないんだ、俺らは。それだったら、もっとデカくて速いバンドはいっぱいいるわけで。・・・なんだろうねえ・・・凄いってことかな(笑)。でもやっぱり一番大事なのは自分たちで聴いて――僕らもロックンロール好きな一リスナーじゃないですか、で、『うわ、スゲえアルバムだな!』って思えるかどうかってことしかないと思うんだよね。自分らでもよくわかってねえんだよな」


●なるほど。ハイロウズってそういうブチあたり方をするバンドだっていうのは前回も基本的にできてて。でもあえて今回の第2作目における自分たちなりの「凄い!」っていう部分を言葉にするならどんなところですか?

甲本「どんなところだろ。ファーストのときはバンド組んだばっかりで、ただ8ビートやってりゃ楽しかったっていう部分から1年ツアーやてきて、ハイロウズっていうバンドはもう自分の中にはっきりと存在してるんだよ。そうすると少々何やってもこのバンドは壊れないような気がするんだ。まあロックなんてそんなもんじゃないですか。何やったっていいし、こうじゃなきゃいけないっていうのは全然ないんだ。そんな中でサウンドの手の出し方とかに節操がなくなってきたような気がする例えばベイシティー・ローラーズの格好をやったっつうのもハイロウズってものが確かにハッキリと存在して機能してるっていう自信があるからだと僕は思うんだ。なんでもあり的なところが最初からあったんだけど、よりハッキリそれが出てきたんじゃないかと思う。だって、あのベイシティ・ローラーズの格好をしてバカみたいな感じでやるっていうのは前からあったアイディアなんだもん。それを結成して半年目のバンドがやったら分けわかんないだろう、ついてくる・こないの問題じゃないだろう、と」

真島「ちょっと待てと」


●ヤだろうと(笑)。

甲本「うん。でもやってみて全然関係なく楽しめたし。もうハイロウズっていうロックンロール・バンドがガンとあるから、ちょっとおふざけでそういうことをやってみたってことで許される範疇にあるんだよ、自分でね」


●真島さん、どうですか。

真島「ツアーとかを経験したことが大きいんじゃないかな。ファースト作ってる頃ってライヴとか1回もやってない段階でレコーディングしたけど、今回はずーっと全国廻ってきて。僕はライヴ・ツアーによってバンドがどんどん良くなってくと思うから。そういう違いかな」


●調さんどうですか。


調「ファーストとセカンドの違いってメンバーが仲良くなった」

甲本「(笑)」

調「それじゃねえかなあ」

真島「そういうことだよね、結局。1年半やってきてそれだけ共有した時間っていうのがお互い増えたわけじゃない。そこでべつに意識しなくても自然とバンド自体がドカンとした感じみたいになって。みんなの共有認識として『こんなのがドカンじゃん』みたいにまとまってきたんじゃないの」

甲本「うんうん、いいね!言葉ではつかみとれない共通イメージがそこにあれば、どんなスタイルで演奏してもドカンといけるじゃん。そうしてどんどん無節操になっていくんだね(笑)。たぶん4人でフォーク・ギター持ってガーンと出てってもドカンとできるかもしれない。白井さんも含めてね」


3に続きます






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