４の続きです ●まあ”相談天国”がこのハード・ロックものの始まりでしたけども、最初に”相談天国”を「こういうのやろうよ」ってマーシーがリハで提出したときにどう思ったんですか？ 甲本「最初は冗談かと思った」 真島「(笑)」 甲本「大丈夫なのかなと思ったけど、『このバンドならカッコいいなあ』っていう。やっぱりだんだん無節操になってきてるね(笑)。たぶん他のバンドがやったら『何やってんだ？』と思うかもしれないね」 ●しかもシングルだもんね。俺、ツアー時点ではあれだけはやめてほしいと思ったけど見事ヒットしましたね。 甲本「『あれをシングルにするのだけはやめてくれ！』って言ってなかった？」 ●言った。 真島「ざまぁみろ！って感じ(笑)」 ●ははははは。 甲本「でも今の世の中タイアップの時代だなっていうのを痛感したよね。タイアップの付き方で枚数がハッキリとグラフにできる。悔しいけどね」 ●ましてああいう曲だもんね、タイアップがなかったら珍曲で終わってたかもしれない。 甲本「珍曲(笑)」 真島「(笑)失礼な」 ●(笑)。最初に”相談天国”をマーシーが出してきたときドラマーとしてはどうでしたか？ 大島「どうっていうか、面白いなあと思った」 ●「こんなのダサくて叩くのヤだよ」とかは。 大島「基本的にそういうのはないなあ」 甲本「何でもやるんだよね、大ちゃんは」 大島「ハイロウズで何かをやろうってことに対しては僕の中で何も問題ないから。『あ、これはイアン・ペイスかな』っていう感じで俺はそれで楽しめちゃうわけよ」 甲本「(笑)」 ●(笑)いいメンバーだなあ。 甲本「はい」 ●調くんはどうでしたか？”相談天国”は明らかに今までの曲と――。 調「違ったよねえ」 ●(笑)違うというかなんというか。 調「でも『こりゃ面白え！』と思いながらやってたよ。アレンジも大爆笑しながらやってたし」 大島「ワクワクしちゃうよね」 調「うん。『こんなことやったら面白えんじゃねえの？』とか言って」 ●メンバーがやっぱりいいんだね。 真島「はい、ありがとうございます」 調・大島「ははははは」 ●その代わりこういう精神の構造の方たちだと１コ間違うと最悪の状態に陥りそうですね。転ばないようにしないとね。 真島・調・大島「ははははは」 甲本「どこまでも行っちゃうんでしょうね」 ●でもマーシーはナイーヴでリリカルな曲作りが売りだったじゃない？ 甲本「売りだったの？」 真島「そんなことは関係ないですよ、僕には。さっきも言ったけど、熱狂と興奮にこそロックンロールがあると僕は確信したんですよ」 ●熱狂と興奮の裏にマーシーなりの陰・憂い・ブルー、その辺はどこへ行ってしまったんでしょう？ 真島「いや、そんなものを表現に出してるうちはまだ甘いんですよ」 ６に続きます [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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