7の続きです ●そして続いて“アレアレ”。ロー・ブロー2打目って感じですね。 甲本「ええ。ちんこコンコン!」 ●このアルバムで一番テンポ遅めのナンバーなんですけど、それですらロックンロール・ナンバーであるという。今回はバラードとかゆったりした曲は一切なしですね。 甲本「はい。今の気分としてはバラードをしっとり歌ってみるっていう感じではない。そのうちまたそんな気分になるかもしれないけど。みんなで爆笑しながら作れるようなバラードがあるといいんだけどね(笑)」 ●それ次のテーマとして。 甲本「それ面白いね、バラードの陰に爆笑があったら」 ●今回静かめの曲の候補はなかったの? 甲本「なかった。だってプリプロのときから出してないもんね、僕もマーシーも」 真島「うん、そうだね。ウワーって曲を聴くときにさ、静かな曲が入ってたりするとやっぱりとばしたりするじゃん」 甲本「はははは」 真島「『もうカッコいいロックでガーンと行きてえ!』っていうときにバラードがかかると『うーん』ってなるでしょ、やっぱり」 甲本「わかるわかる。浅いってことでしょ(笑)」 真島「ひたすらハイにガーンといくやつを続けて聴くじゃないですか」 ●浅いですね、かなり。中学生ですね。 調「うん、中学生(笑)」 真島「山崎くんだってそういうことない?」 ●かなりある。 真島「あるでしょ?」 ●ディープな曲をとばしてしまう自分に後ろめたさを感じながらとばしてた。 甲本「だから『後ろめたくならなくていいんだよ、大人でもこうなんだから』って」 真島「ははははは」 ●アルバムにそういう曲を無理矢理入れなきゃいけない理由もないし。 真島「ない」 甲本「でも最近のへヴィメタバンドってバラードでヒットさせるっていう」 ●そうだね。 真島「僕、そういうのが最近のバンドとかで結構イヤだったりしたんだけど。スカッと爽快に聴けるアルバムを作りゃいいじゃんって。妙にネチネチっとした曲を入れてそのほうがさも高尚みたいな風潮みたいなのは『バカじゃねえの?』と思うんだよ」 ●「アーティストづらすんじゃねえ!」と。 真島「そうそう」 ●リスナーのほうが偉いと。曲をとばす権利があると。 真島「そうそう」 甲本「リスナーはもっとバカなんだぞと(笑)」 真島「『ガーンと行けよ、お前!』みたいな感じ」 ●バカなリスナー感覚でやってるプロのバンドが今のハイロウズであると。 甲本「成り下がったんですね(笑)」 ●イヤ、逆襲をカマしてるんでしょ。 大島「ロックをやる基本だと思うんだよね。だってロック・バンドを組んだときにエレキもって♪タンタンタンタン〜なんて誰もやらないと思うんだよね」 真島「いいぞ!」 ●ズズダン!ズズダン!ってやりたいからこそバンドを組むと。 大島「そうそう。興奮したいわけじゃん。たぶんそこなんだよ」 ●この“アレアレ”が単にBPMが遅いっていうだけでここまで話が発展してしまいましたが。これは歌詞にしてもバカですよね。 甲本「これは歌詞っていうよりも、特筆すべきことはイントネーションなんですよ。金じゃなくてカネ。わたくしここにはこだわらせていただきました。外人です」 ●カネカカル。 甲本「(笑)そうそうそう!」 真島「上手い!」 甲本「生活感と金って言葉が全然結びつかない感じ。『カネカカルゼ〜』っていう楽な感じ」 ●全てそこにかかってんだ。 甲本「そうです」 ●それで結構他が手を抜いた感じなんだ。 真島「(笑)」 甲本「このヤロー」 ●だってさ、≪ただ前進させるぜ アレを≫。「アレ」って持ってきただけで努力を放棄してますよね。 甲本「何でもいいの」 ●そうだけど、みんな「アレ」の部分を表現しようと七転八倒しながら苦労を重ねてるわけじゃない。これは評価に値するというより手を抜いてると言わせてもらいましょう! 甲本「何てこと言うんだ(笑)。パブ・ロックだよ。全部言い切らないで酒を飲みながらいろんなことを勝手に投影して盛り上がれる。僕なりのパブ・ロックのイメージっていうのはそんなもんなんだよ。白紙の多い紙みたいな」 ●なるほど。で、「アレ」と。 甲本「そう。広いよ」 9に続きます [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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