３の続きです ●で、真島さんの表現の源はやっぱり怒りですよね？ 「・・・うん、たぶん・・・うん、表現の衝動は僕はみんな怒りだと思うけど・・・・違うのかなあ(笑)」 ●そんなことはない。でも傑作と破壊力のあるオピニオンの裏には絶えず怒りがある(笑)。 「そうですね(笑)。個人的な怒りみたいなのっていうのは僕が音楽を作るすごいパワーだと思うけど」 ●(笑)すごくそう思います。で、前回の『バームクーヘン』のｲﾝﾀﾋﾞｭｰでは非常に名言を残していただいてて、「このアルバムというのはブルーハーツの１stアルバムの臭いがするんだ」と。それっていうのは、「すごく切実で性急で、そして死の臭いがするものなんだ」っていうことをおっしゃられてましたけど、今回のアルバムはどういうものだったりします？ 「・・・・・・・・・・うん、ブルーハーツ以前。混沌、自分が何ものでもなかった。・・・うん、混沌としてて混乱してる・・・でもそれを敢えてそのまんま僕はやりますっていう感じかな(笑)。そこを整理整頓もしないで、その混沌と混乱のままの自分をバーンッと出してて(笑)、『どうだ！ハイロウズ大丈夫か!?』って(笑)」 ●だからすっごい貪欲な曲がここにいっぱいあるわけだ。 「うん・・・あ、かもしれない」 ●すっごい貪欲な曲だと思います。”完璧な一日”にしろ”たんぽぽ”にしろ「１人じゃないんだ」っていうか、そういう想いが曲の中から満ち満ちてるんですけど、そういうことも「言ってしまえ」というか「今言いたいんだ」ってことになってしまたんですかね。 『・・・・・うん、そっかもしれない。だから・・・・・・あーそ－か、そうだねえ・・・それは非常に辻褄が合う話じゃないか。何ものでもなかった僕のその部分を出すということによって『１人じゃないんだ』っていうものをより切実な形で出すってことは、それは僕は何ものでもなくて・・・非常に切実に希求していたということなんじゃないか(笑)」 ●(笑)。いや、でもこの「１人じゃない」っていうメッセージも「１人じゃないんだからみんなで群がろうぜ」っていうそういう「１人じゃない」じゃなくて、「１人じゃなくて、他者も絶対いるんだ」と。だからこそ、「他者がいるんだから個人をしっかりさせとけよ」っていうそういうメッセージですよね。 「そう。僕が『１人』とか『１人じゃない』というときには、ちゃんと独立した人間であることっていうことでの『１人』なんだ。例えば『一匹狼』っていう言葉はさ、仲間はずれの狼なわけじゃないんだよ。群れなくたって１人だってちゃんとやっていけるだろっていうさ、そこでヘンなひねくれで『いいよ、１人でいいよ』っていうんじゃないんだ。『１人でも大丈夫じゃん』っていう。そういう確固とした１人と１人がくっついたときに僕はどんどんプラスになっていくと思うんだ。だけどただ１人でもなんでもない人たち、0.1ぐらいの人たち・・・０でいいや、面倒くさいから、０がいくら集まったって０じゃないですか、いっくら群れたって。そういう意味の『１人』だよ」 5に続きます [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える [編集] 無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps! |