Relaxi`n

甲本ヒロト 3


2の続きです


●汚れていなかったわけですね。
「もう、理想郷だったね。で、今回もその延長線上だったの、作業が。やはり同じスタジオ使って、今度はあの時の経験が僕らを少し賢くさせたと思う。全部自分たちでやるんだけども、『こことこことここの部分はさ、気の合うあいつ呼んできて任せたらいいじゃん、もっとラクになるじゃん、誰がやっても同じことってあるんだぜ』って。で、『仲のいい友達で気の合う仲間でこんなことしたらもっと雰囲気も楽しくなるんじゃないの?』とかさ、そういうことで今回のアルバムは助っ人ミキサー1人呼んできたし、その人がアドバイスもしてくれたし、卓上での雑業も全部片付けてくれたし。その意味で今度はバンドは非常にラクになった。どっか架空の惑星に1つの、とりあえず地均しだけで旗立てたのが前回で、今回はビルも建ったぜ!みたいなもんかもしれない(笑)」

●前作のときにそれをやった1つの理由として「退屈だったから」っていうことをヒロトさん言われてたんですよ。
「ああ、僕もマーシーも今でもそうだね。今でもその心境はそんな変わってねーんじゃねえかな(笑)。でも誰かのせいでじぶんが退屈してるとはあんま思わないんだ」


●前作のときにそれをやった1つの理由として「退屈だったから」っていうことをヒロトさん言われてたんですよ。
「ああ、僕もマーシーも今でもそうだね。今でもその心境はそんな変わってねーんじゃねえかな(笑)。でも誰かのせいで自分が退屈してるとはあんま思わないんだ」


●それは自分が悲しいからですか?
「うん、なんか・・・自分のせいだよ、退屈も何も。だから世の中を変えてやろうとかじゃないもん。世の中に何か作用して、世の中のシステムをいじくることで自分の退屈を解消しようなんてちっとも思わないよ。自分たちで面白いアルバムを作るんだ、自分たちでスタジオをやってみるんだって、そうやって楽しくなっていくわけじゃない?だから・・・退屈であれ、ストレスであれ、そういうものはバネだと思うよ、非常に大きな。それから自分では気づかないいろんなことが曲を作らせるし、バンドを前に進ませる。でも、ほんとに気づいてないんだ、それがなんなのかは。よくわかんない。それわかったらラクだね・・・でもそういう混沌と付き合いたいんだよ。それこそが生きる喜びだし、楽しみじゃん。何か、混沌の海の中で溺れ死ぬ寸前のさ、『うっへ!うぉっっへ!』ってなりながらさ、瞬間瞬間が過ぎていく。サイコーに楽しい」


●スリリングですね。
「うん。それを楽しめないんであれば・・・それを楽しめない人がいるんだなあ、きっと。生きるっていうことはそういうことでしょ、ロックする/しない関係なく。生きるってことは、混沌とうまく・・・混沌とガップリ四つに組むことでしょ。うん,まあそういうことだと思うよ」


4に続きます






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