※11から続いてます で、その頃とか結構ボブ・ディランとかにも僕は傾倒し始めてたからさ、ウディ・ガスリーとかさ、あと昔のギター1本持ってアメリカ中を旅して歩いたブルース・マンとかいいなあと思って」 ●杉浦君とはそういう話をするわけ? 「ううん」 ●じゃあそれこそ、高校時代から始まった自意識の目覚めと、ビート・ジェネレーションに行ったりボブ・ディランに行ったり萩原朔太郎に行ったりというマーシーの中での色々な文脈があるわけじゃない? それはもう完全に自分の中だけなんだ。 「うん。それを誰かと分かち合うとか、朝まで議論したりとかいうのは全然なかった。それは自分の中ですべて進行してたの」 ●へえー、それはそれで良かったの? それとも寂しかった? 「やっぱ寂しいよ。そういうの話せる人やっぱ欲しいじゃん。で、武蔵美に友達行ってたからさ、よく武蔵美とかにも行ってたよ。そいつはロックとか全然関係ないやつだったんだけどね、ある日俺がね、ジョニー・ロットンの着てたシャツあるじゃない? “DESTORY”って書いてあってキリストが逆さになってるやつ、あれを着てたらね、美術がすごい好きなやつだったから、それにすごい興味持って『そのTシャツは何なの? それはどういうことなの?』とか言うからさ、セックス・ピストルズっていうバンドがあってね、どうのこうの言ってたらね、そいつもピストルズとか聴き出してね(笑)。それまでロックとか全然聴いてなかったんだよ。そういうビジュアル面からそいつは入ったの」 ●そいつとは話は合ったの? 「いや、あんまり合わなかった。でもとりあえずそいつとはピストルズとかクラッシュの話がやっとできたわけだ(笑)。そういう話できるやつがいたから武蔵美行ってダラダラしてた、ニセ学生やって」 ●だけどいよいよ生活そのものも1人なってどんどんどんどん自閉していくわけじゃない? そうするとほんっと1人じゃない。 「ほんと1人だったんだよ恐ろしいことに。だから冬になると憂鬱になっちゃてさ、バイト行くのも面倒臭いしみたいな感じで1人でずーっと昼過ぎまで寝ててさ、あと本読んだりレコード聴いたりして、1日1回外に出るのは定食家にメシ食いに行くだけで、帰って来てあと夜中の1晩中ボーッとしてたしさ(笑)」 ※13に続きます [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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