※16から続いてます ●その時はどうなの? マーシーの世界観みたいなものはいよいよ暗いものへ形成されて行っちゃうわけ? 「そうだね、うん」 ●ある意味で例えば、高校時代のこん畜生だったらさ、社会が悪いとかいうふうな問題の立て方があるわけじゃない? だけどそうなってくると自分が悪いってことになるわけじゃない。怒りのぶつけようもないような状態じゃない? 「うんうん、だから途方に暮れてたよ」 ●その頃はもう完全に閉塞した人生観のもとにとりあえず5分先のことを考えてゴロゴロしていたと。 「そうそうそう」 ●一番長くて明日のこと、3日先は知らねえぞ、みたいな。 「そうそうそう(笑)。1人でギター弾いたりさ。ハウスがちょうど6軒ぐらいで一塊になってるようなところだったんだ。平日とか学校から帰って来て近所で遊んでる子供の声を聞きながらさ、1人寂しく暗く部屋の中でギター弾いたり本読んだりするという生活だったよ」 ●コカ・コーラのバイトしてた頃は、将来的にバンドするんだとかって希望がまだあるけどさ、そうなるとそれさえないじゃん、ほとんど終わりじゃない。 「そうそう、ほとんど終わってたもん、もう(笑)」 ●分析的評論家的なアプローチで申し訳ないんだけど、マーシーの歌の大きなトーンは“1人だ”っていうことと“挫折感”だよね、やったけど虚しいっていう――ブルーハーツになってからは“やったけど虚しい、だけどもやるんだ”っていうふうになるんだけどもさ――そういう挫折感は基本的なトーンとしてすごく強いんだけれども、それはその時期なのかな。 「何かもう、色んなことが虚しかったなあ。キャベツ切ってても虚しかったしさあ、スパゲティ茹でてもさあ。…目が覚めた瞬間にもう一気に虚しさが来るの(笑)、寝てて夢見ててさ、パッと目が覚めると『ああ、そうかあ』ってドーッと来てさ」 ●それこそ、もう死んでやろうみたいなとこまで追い込まれたことはあった? 「うんあったよ。もう世界が早く終わればいいやとか思ってたしさ」 ●そこで自殺とか行き着くところまで行っちゃわないで踏み止まった要素は何だと思う? 「何だろうなあ………特にないんじゃない?」 ●例えば、俺には音楽があるんだとかさ、どんなに落ち込んででもロックンロール聴くといいなあ、みたいなのはない? 「そういうの超越してたなあ」 ※18に続きます [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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