真島昌利2000字インタビュー

*19


※18から続いてます


●ミュージシャンとしての才能という点ではどう思ってたの?
「ヒロト? すげえとと思ったよ、歌とか好きだったしさ。で、あいつって魅力的じゃない? 何か人を惹きつける部分みたいなのがすごいあるからさ、明るいし。で、そのテープを聴いてすごいなと思ったわけ。そしてヒロトもその時コーツやめちゃっててさ、スランプ状態とか自分では言ってたけどさ、『とりあえず2、3年ブラブラセッションとかやって…どうしようかな』みたいなことヒロトも言ってたからさ。ヒロトのとこ電話して『そういうことになってさ』『そうかそうか』ってその時はそれで終わったの、バンド一緒にやろうとか言わないでさ。で、85年の1月5日なんだよね、よく覚えてんだけどさ、その日にね、ヒロトが住みついてた昔工場だったみたいな変なところでさ、パーティーをやるからマーシーも来いよっていうことでさ、で行って、何か目茶苦茶なパーティーだったんだけどさ(笑)、そこでヒロトに言ったんだ、『バンド一緒にやんないか』っつって」

●『やろうぜ』って言ったらヒロトは?
「『うん、ええよ』みたいな感じで(笑)。『わしも今バンドやってねえし』みたいな感じで」

●『俺とマーシーが組めば世界は征服できるみたいな気分だった』って前にヒロト言ってたけど。
「それは俺の場合はもうちょっと後からだった。その時はすごく嬉しかったよ、ヒロトのこと音楽性も含めてすげえ好きだったからさ、『やったあ』みたいなさ、これでまた何とかなるんじゃないかっていう前向きなさ(笑)」

●だけどヒロトも同じようなこと思ってたって言ってたじゃない? 彼は彼なりにマーシーに目をつけてたのかな。
「どうかなあ…その時にヒロトが言ったのは『あと2、3年ブラブラセッションでやろうと思ったけど、マーシーが言うんならバンドやろうや』みたいなことだったんだよね」

●で、バーン・アウト状態はヒロトと一緒にやるっていうのが決まった時点で一気に変わってしまうわけ?
「うん、そうだね」

●2人でやりながら『俺達はなんて天才なんだろう』みたいな話をするわけだ。
「そうそう、盛り上がってたよ(笑)。で、その頃のライヴハウスとか観て『何でこんなバンドが人気あるわけ?』とか2人で言い合ってたよ」


※20に続きます



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