真島昌利2000字インタビュー

*24



※23から続いてます


●まず言葉があるっていう感じで。
「そうかなあ…結構素敵なメロディじゃない?(笑)」

●(笑)勿論そういう曲もあるけど、すごく言葉が先行してるって感じがしたんだけど。
「そんなことないよォ。まあ、そう思ったんならいいですけどっ(笑)」

●あのソロ・アルバムではまず何がやりたかったの?
「いや、別にないなあ。まあ、自分がうたって自分がプロデュースもやってさあ、全部自分で仕切るのをやってみたかったってことかなあ」

●僕は“平成のブルース”とか“イメージ”のようなすごく攻撃的なメッセージ・ソングがいっぱい入ってるのかなと勝手に予想していたわけ。実際はすごくプライベートなレコードだよね。割と身近な題材を歌にしたような。その辺は私の予想というのは大よそ見当外れなものなのかな。多少はそういう考えはなかった?
「そういうのは全然なかったな」

●当初からあのイメージ?
「うん、あんな感じ」

●全体に暗いよね。
「あれ? そうかあ…」

●俺このレコード好きだけどね。いいレコードだなと思うけども一般性には欠けるよね。
「(笑)そうかあ」

●これだったらまだチャボのソロ・アルバムのほうがコマーシャルかなみたいな。
「あら? おかしいなあ。一応狙いはユーミン、サザンのファン層を狙って(笑)」

●嘘だろう(笑)。
「本当だよ」

●マジに? それは誤りだよマーシー。
「あらっ(笑)」

●それでいうなら僕は絶対方向性が違うと思うなあ。
「そうかなあ」

●あのニーズに対して対応し切れてない。
「本当? 彼女と2人で車で海までドライヴという時にBGMで聴いたらいいんじゃないかなあと思って」

●聴いたら、帰り道はもう別れ話してるよ。
「ハハハッ、そんなことないよォ(笑)」

●(笑)そんなことあるよ。俺達やっぱり駄目かもしれない、人生はやっぱり辛いよな、みたいな話してると思うな。
「あらっ、おかしいなあ(笑)」

●本当に大衆ラヴソング路線を狙ったの?
「そうだねえ、これは一般受けしそうだなと思ってたんだけど」

●だって、恋愛の幸福な状況をうたってる歌って少ないじゃない。まず“ルーレット”っていうのは別れた後の歌ですね?
「そうですね」

●“ビリー・ザ・キッドの歌”っていうのは21で結婚して27でもう疲れてって歌ですよ。
「うん、そうだねえ」


※25に続きます



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