1/1ページ目 一件の報告からだった―― ルーク達一行は、レベル上げのためにシルバーナ大陸をうろついていた。 いつもの事ながらジェイドとアニスのコンビネーションはバッチリ。 「アニース♪」 「はーい大佐♪」 「ターピュランス!」 「ぐるぐるぐんぐにる!」 その瞬間、モンスターは音素と化して消えた。 「大佐、かっこいい」 「ありがとうございます、アニス」 「相変わらず強えよなぁ、ジェイドとアニス」 「二人揃ったら、敵なしですわね」 「実際、これほどやりやすいパートナーはアニスが初めてです」 「愛の力ですよね、たーいさVv」 「そうですね♪」 「旦那ら、大概そのアニスの技で仕留めるよな。なんか思い入れでもあるのか?」 「ぐるぐるぐんぐにるは、大佐のお気に入りなの」 「何となく、ですがね。アニスらしい技だと思うのですよ」 ジェイドは、アニスを愛おしそうに眺めた。 と、その時。 「お取り込み中失礼致します、カーティス大佐」 ジェイドの部下であるマルクト兵がやってきた。 「何事だ」 ぱっと振り向いたジェイドの表情がいかにも高官らしく急変する。さっきの表情とはえらい違いだ。 「あーぁ、ジェイドの奴、さっきの表情部下の人に見られたんじゃねぇの?」 「…かもな…」 「聞こえてますよ、二人とも。…私がそんなヘマをするわけがないでしょう。………報告しろ」 「はっ。今日未明、サフィール・ワイヨン・ネイス博士が脱獄致しました!」 「…了解した。新たな情報が入り次第、報告せよ。下がっていい」 「はっ!」 マルクト兵は素早く駆けていった。 「…やれやれ。まぁ、いずれやらかすだろうとは思いましたがね」 「そんな呑気な事言ってる場合ではありませんわ!」 「まぁ確かにアレは馬鹿ではありますが、知識だけは無駄にありますからね。放っておくのは厄介です。」 「じゃあ捕まえに…」 「いえ、情報が入るのを待ちましょう。とりあえずケテルブルクに戻りますよ」 一行はレベル上げを中断し、ケテルブルクへ向かった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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