1/1ページ目 彼女が毎晩夢に うなされている事は。 亡き導師の名と共に 飛び起きることは。 けれど 今夜は少し違った。 彼女は 小さく、しかしはっきりと 口にしたのだ。 “死にたい”と。 私は 失うものかと 名、を呼んだ。 許さない。 黙って勝手に 私の前から消える事など。 貴女を殺していいのは 私だけだ。 貴女を救うためなら 私は迷わず 貴女を手にかけるだろう。 けれど本当は そうなってほしくない。 これ以上この手を 朱に染めたくない。 貴女の朱だけは この身に浴びたくない。 貴女の亡骸を 腕に抱いたその瞬間 私は間違いなく 狂い果て 狂気に走るだろう。 願わくば この先ずっと 私の、隣に―――――。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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