1/3ページ目 「大佐なら、もう随分前に軍本部へ行ったわ」 「へぇ、ジェイドいないのか」 ここはグランコクマ。 ジェイドがどうしても必要な書類があるとかで、立ち寄ったのだ。 「なぁ、みんな。ジェイドがいない時にみんなに聞いてみたかったんだけどさ。なんでジェイドってあんな強いんだ?」 「やっぱ才能じゃない?だって大佐だし〜」 「私は努力だと思うわ。最初から何でもできる人なんて、いないもの」 「私もそう思います。いえ、そうであって欲しいですわ。けれど確か大佐は…10歳を迎える前に譜眼を発案したんですわよね?」 「…まあ旦那は、努力する事を辛いと思ってなさそうな節があるからな。好きな事をしていたら知らないうちに腕が上がってた、ってとこじゃないか?」 「なるほどなあ」 「ねーねー、アニスちゃんも気になってた事があるんだけど」 「なんですの?」 「あたし達ってさ、一緒に旅してる間にレベルが上がって…強くなっていったわけでしょ?」 「まぁ、そうだな」 「でもさぁ、大佐って確か最初の方でアンチフォンスロットかけられてたよね?……もしそれがなかったら、大佐の強さってどうなってたのかなぁーって☆」 「「………………。」」 一同絶句。 「…考えたくねぇ…」 「あれ以上強くなられては、ザレッホ火山が噴火してしまいますわ!」 「ナタリア、それは流石にないと思うわ。」 「でも、恐ろしさを表す比喩だとしたら、あながち間違ってないかもしれない…」 「「………………。」」 再び絶句。 「なぁガイ、今までも思ってたけど、やっぱジェイドって怪物?」 「ルーク…仲間を捕まえてそれはないだろ。定義づけるならやっぱ……」 「“世界で最も敵に回したくない男”、でしょ?」 「ご名答♪」 「あ、あなた方…仮にも自分達の仲間に対して、失礼でしてよ!」 「ナタリアの言う通りだわ。少なくとも私は、同じ軍人として尊敬しているわよ」 「二人ともぉ〜。ちゃんと性格みて言ってるのお?確かに大佐はすっごいし強いしお金もちだし頼りになるけど〜。ぶっちゃけ鬼畜腹黒悪趣味眼鏡だよ??」 「ほぅ…言ってくれますね」 「「!!!!!!!」」 メンバーの後ろに立っているのは、ありえないくらいの笑顔を浮かべたネクロマンサー。 「…た、たた大佐ぁ!お、お帰りなさぁ〜い☆」 「は、早かったな旦那」 「書類ってやつは、み、見つかったのか?」 「話をそらしても無駄ですよ♪」 ((笑顔が恐い……!)) 「え、えっとぉ…。大佐、どこから聞いてましたか?」 「どこからがいいですか?」 (切り返しやがった…) (絶対楽しんでる…) 「あ、そうそう。私が譜眼を発案したのは8歳の時ですよ♪」 「「!!!!!!」」 「…大佐…まさか最初から……?」 「悪い子たちには、お仕置きが必要ですねぇ?」 カチっ 「ガ、ガイ…今の音………?」 「俺の記憶に間違いがなければ、味方認証をはずした音だ…」 死霊使いの背後にブリザードが見えたと思ったのは、おそらくガイだけではないだろう…。 「さて、ティア」 「…はい」 返事をすると同時に、ティアはアニスとナタリアの腕を引いた。 「へ?」 「なんですの?」 「いいから来なさい。………フォースフィールド!」 「あー!ずりーぞ!!」 「ルーク…男なら覚悟を決めるんだ…」 「いい心掛けですね♪……――メテオスフォーム!」 「「うわああああああああああああああーー!!」」 →おまけ(J+A) <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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