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最強の男(JA+パーティ)
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「あれ、ジェイドは?」

「大佐なら、もう随分前に軍本部へ行ったわ」


「へぇ、ジェイドいないのか」

ここはグランコクマ。
ジェイドがどうしても必要な書類があるとかで、立ち寄ったのだ。

「なぁ、みんな。ジェイドがいない時にみんなに聞いてみたかったんだけどさ。なんでジェイドってあんな強いんだ?」

「やっぱ才能じゃない?だって大佐だし〜」

「私は努力だと思うわ。最初から何でもできる人なんて、いないもの」

「私もそう思います。いえ、そうであって欲しいですわ。けれど確か大佐は…10歳を迎える前に譜眼を発案したんですわよね?」

「…まあ旦那は、努力する事を辛いと思ってなさそうな節があるからな。好きな事をしていたら知らないうちに腕が上がってた、ってとこじゃないか?」

「なるほどなあ」

「ねーねー、アニスちゃんも気になってた事があるんだけど」

「なんですの?」

「あたし達ってさ、一緒に旅してる間にレベルが上がって…強くなっていったわけでしょ?」

「まぁ、そうだな」


「でもさぁ、大佐って確か最初の方でアンチフォンスロットかけられてたよね?……もしそれがなかったら、大佐の強さってどうなってたのかなぁーって☆」








「「………………。」」


一同絶句。




「…考えたくねぇ…」

「あれ以上強くなられては、ザレッホ火山が噴火してしまいますわ!」

「ナタリア、それは流石にないと思うわ。」

「でも、恐ろしさを表す比喩だとしたら、あながち間違ってないかもしれない…」



「「………………。」」



再び絶句。







「なぁガイ、今までも思ってたけど、やっぱジェイドって怪物?」

「ルーク…仲間を捕まえてそれはないだろ。定義づけるならやっぱ……」

「“世界で最も敵に回したくない男”、でしょ?」

「ご名答♪」

「あ、あなた方…仮にも自分達の仲間に対して、失礼でしてよ!」

「ナタリアの言う通りだわ。少なくとも私は、同じ軍人として尊敬しているわよ」

「二人ともぉ〜。ちゃんと性格みて言ってるのお?確かに大佐はすっごいし強いしお金もちだし頼りになるけど〜。ぶっちゃけ鬼畜腹黒悪趣味眼鏡だよ??」


「ほぅ…言ってくれますね」



「「!!!!!!!」」


メンバーの後ろに立っているのは、ありえないくらいの笑顔を浮かべたネクロマンサー。


「…た、たた大佐ぁ!お、お帰りなさぁ〜い☆」

「は、早かったな旦那」

「書類ってやつは、み、見つかったのか?」

「話をそらしても無駄ですよ♪」


((笑顔が恐い……!))




「え、えっとぉ…。大佐、どこから聞いてましたか?」

「どこからがいいですか?」



(切り返しやがった…)
(絶対楽しんでる…)


「あ、そうそう。私が譜眼を発案したのは8歳の時ですよ♪」


「「!!!!!!」」



「…大佐…まさか最初から……?」

「悪い子たちには、お仕置きが必要ですねぇ?」


カチっ


「ガ、ガイ…今の音………?」

「俺の記憶に間違いがなければ、味方認証をはずした音だ…」

死霊使いの背後にブリザードが見えたと思ったのは、おそらくガイだけではないだろう…。


「さて、ティア」

「…はい」

返事をすると同時に、ティアはアニスとナタリアの腕を引いた。

「へ?」
「なんですの?」

「いいから来なさい。………フォースフィールド!」


「あー!ずりーぞ!!」

「ルーク…男なら覚悟を決めるんだ…」


「いい心掛けですね♪……――メテオスフォーム!」



「「うわああああああああああああああーー!!」」













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