1/1ページ目 (集中できない…!) ガイは、音機関をいじる傍ら、横目でちらりと隣を見遣った。エメラルドの真摯な瞳が目に入る。ガイは、ふぅと一息つくとおもむろに体の向きを変えた。 「…穴が空くんだけど?」 「まぁ!何処か怪我でも…」 「違う違う」 苦笑を浮かべるガイに、ナタリアはきょと、と首を傾げた。 「そうじゃなくて…そんなに見つめられると、って事さ」 「あら…ごめんなさい。迷惑でした?」 「いや?でも、見てて面白いかい?俺の顔」 「ええ!とても綺麗ですわ!」 「…………。」 「…どうかしまして?」 「…それは男性に向けて使う言葉じゃないと思うんだけどね」 「でも、本当に綺麗なのですもの。」 「そう?でも、ナタリア、」 途中で言葉を切ったガイが、ちょいちょい、と指で近寄るようにと指示する。何の疑いもなく側へ寄ったナタリアの耳元に、唇を寄せた。 「君の方がずっと綺麗だ」 「!」 顔を離してくすくすと楽しそうに笑うガイに、ナタリアはからかわないで下さいませ!と抗議する。 「からかってなんかないさ。君の方が何万倍も綺麗だ」 「…この天然タラシ」 「!」 ナタリアの口からでた意外な言葉にガイが驚いていると、ルークとアニスに教わりましたの、との事。ガイは、肩をすくめて苦笑した。 「天然、ねぇ…」 (君にだけは言われたくないよ、ナタリア) 至極当然な感想である。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |