【山ヒバ】 「ヒバリー!」 「ノックくらいしろ、って何度言えば分かるの?」 「まーまー、今日はいいもの持ってきたんだって!」 風紀の仕事をしている最中だったのか、執務用の机に向かっている雲雀。 山本がノックも無しに部屋に入ってくることは日常茶飯事で、仕事中であろうともそれは関係ない。 それでも文句は言うものの、追い返すことはしない辺り、山本は雲雀に受け入れられているのだろう。 「昨日な、実はツナの誕生日でさ。 寿司と、あと何か持っていこうと思ってデパート行ったらこれ見つけたのな!」 そう言って山本が差し出したのはきれいにラッピングされた袋。 特に興味はないけど、昨日はあの草食動物の誕生日だったのか。 その前は赤ん坊も誕生日だったとかって言ってたな、と思い返しながら雲雀はその袋を受け取った。 「開けてみろよ」 促されるままに包装を解いてみると、中から出てきたのはクッキー。 ひとつひとつ包装されているそれは、動物を象ったもので。 「ほら、ロールとヒバリの鳥なのな!」 確かに、そこにはハリネズミと小鳥を象ったクッキーがあった。 「へぇ…」 ふと、雲雀の表情が緩む。 「気に入った?」 「さぁね。でも、クッキーは嫌いじゃないから貰っておくよ」 「そっか、よかった! あ、オレそろそろ部活行くな! 帰り、一緒に帰ろうぜ」 「知らないよ。僕は仕事が終わったら帰る」 「迎えに来るからな!」 いまいち噛み合わない返答を残して、山本は部屋を後にした。 日が沈んだ後に、土と汗の匂いを連れて山本は再び雲雀のもとを訪れるだろう。 雲雀は、山本にもらった袋の包装を簡単に包み直し、机の引き出しに仕舞った。 それがなくなるのは、もう少し経ってから。 その日はきっと袋に記された日付がくる直前。 【終】 ただ、その形が気に入っただけだから ツイッタ―で流したヤツです。 いやぁ、リボーンくっきーを作った後になんとなく。 遅れたけどリボ様とツナ、誕生日おめでとう!(ここで…?) 13:30 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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