diary2

2022年11月16日(水)
【11/16】
この間の日記で、「福岡で出られる場所が無くなって、北九州のライブが増えたり、そちらの方からのオファーに頼りがちになったことを反省したこと」を実はあの後反省しております(笑)

改めて考えてみると、後段に関してはまず謙虚に北九州の音楽の友人の皆さんに感謝するべきだし、
前段については、なんと言うか、もしあのままのペースで、出演をさせていただく場所を増やしていくことも、複数の場所で定期的出演をすることも、
そもそも無理な状態に至っていたことを、少し失念していたから、あのような文になったのだと思いました。
確か2017〜18年ころ、月間9〜10本までやってしまった記憶があります。確か集客ゼロで。

2018年ごろ、福岡のとある映画監督でもあるミュージシャンの方のイベントに出していただいた時、かなりシビアに本音で話していただいたことがありました。
「アマチュア弾き語りで活動してるのに、あちこち出過ぎな人が多いよ。誰も呼べんのに。福岡は音楽のできる店多いけど、やっぱり人を呼んでもらえないと困ってしまう。岡村くんもそういうところを考えて直した方がいいよ」

現在だって状況は変わらないのは、ライブに人を呼ぶことができないこと、それは人脈の無さの問題以上に、僕自身のライブ活動に対する意識に問題点
があるからでしょう。

「歌も音痴、ギターも素人丸出し。知名度もない自作の曲を、しかも自分しか知らないような、なるべく新しい曲をやりたがる、荒削り、言い方を変えればド下手、50歳過ぎて見てくれもすっかり歳をとり冴えない風貌で、気の利いた面白いことも話せない。曲のテーマは暗い、あからさまな言葉遣い、政治的主張が強くて重たい気分にさせられる曲が多い。SNSなどやらずに、積極的な交流も、情報発信もしない。」

ざっと現在の岡村釦のライブを僕なりに評価すればこんな風になります。
観に来た人が楽しく、休みの日や、仕事帰りの時間に聴けるライブでしょうか? 新しい繋がりが増えるでしょうか?だめですよね。
わかっているなら、工夫するべきですよね。でも僕はそこは変えたくないと思っているんです。そもそもやってることと考えがばらばらなんです。


来てくれるのは僕のライブの仲間か、過去にライブで関わっていただいた方しかいません。

来年から「反省する」「改善する」と書いた自分はきっとその辺の現状認識をすっ飛ばして自家撞着モードにいたんだと思います。
本音で言えば2017年に入院した後からは、やりたくないことをやるのは、なるべく我慢しないように、それで機会を失っても仕方ないと割り切って行こうと考えて今に至ります。

だったら来年からもブレずにそれで行けばいいのです。反省だの改善だの書いた自分の節操無さに苦笑あるのみです。

あの時期に戻ってみるなんて…
環境に順応させるために、集客が無い日は飲めない酒を浴びるように呑んでドリンク代にしようとしたり
居場所を確保する為に自分を
いじめ抜いてるみたいでした。
断るのが怖くて、次の誘いも全て受ける、でもまた集客ゼロ。
結果的に体を壊した。

そうまですることが
果たして自分の真に欲するものか
考えるまでもないですよね。

あの日八幡のデルソルまで行く途中に、小倉経由でバスで行って、色々思い出して余計に後悔モードになっていたのでしょう。それも情け無い。


それはおいといて
長い期間、自分のペースで
本当に音楽の現場の一番端の端で
観客数ゼロが続く世界で
やってきて

たまにいわゆる何億と再生された
メジャーの世界のライブや
何万人が詰めかけたフェスの映像を観たりすると当たり前だけど
彼我の違いに愕然としますよね。
僕みたいなアマチュアが嫌いな人に、あれがライブだよ、と言われたとしたら、返す言葉はない。

と一旦圧倒され
消え入りたくなるほど
恥ずかしく情け無くなった
後で、でもふと思うんですね。

あのようなメジャーの世界に祝福されない人にとっての世界があり、そこに自分はずっと居場所をもらってきた間に気づいたことがあるんです。

あの巨大な規模のメジャーのフェス会場を、泥まみれで設営したりバラす現場に使い捨てのアルバイトで
実際数年間働いたことがあるんですが、その頃感じたことがあるんです。

このステージに立てることを最重要とする、そういう価値観を頂点にしたヒエラルキーの中に入っていては
見えてこない、そこからこぼれ落ちる人の日々の姿があるんだということです。

むしろ
その裏や外側まで見ようとして、初めて見えてくるもの。
巨大なフェス会場の外の
薄暗い寂れた小さな裏通りで、そもそもメジャーな音楽に興味のない人、夢破れ滑り落ちた人、理由は様々だけど、やっぱり音楽やライブを力にしてしか生き延びれない人の生き様があること。

その視点で作ることを
始めたこと、
それを僕は忘れてはいけないのだということです。

それがアマチュア音楽の価値だと思うんです。

もちろん何万人を感動させるメジャーな音楽の価値がないなんて言いません。それは確かに遥かにたくさんの人を楽しませている途方もなく強力なものでしょう。僕だってそれのいくつかを聴いたから音楽に魅了されたのですから。


体を壊して以来5年目の定期健診の長い長い待ち時間に、またこんなこと書いてしまいました(笑)。


11/16^22:28
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