2022年11月23日(水) 【11/22】 11/21「豊田勇造ライブ @S.O.Ra.F ukuoka」オープニングアクト。 (岡村釦セットリスト) 1 憶えている 2 シャッター(十五銀行地下室の歌) 2008年に初めてライブを拝見し、翌年初めてオープニングアクトをして、 以来、数年おき、ここ6年くらいは毎年のようにオープニングをさせていただいている、京都出身のフォーク、ブルーズ、そしてタイ在住のアジア通のシンガーソングライターとして知られる豊田勇造さんの2022秋の九州ツアー福岡公演に出演してきました。 ギブソンのアコースティックギターで弾き語りをするスタイルで全国を旅するミュージシャン。 2022年はほぼ50周年記念イヤーだそうです。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/豊田勇造 新曲多めの今回のツアー、ブルーズスタイルの曲が多く、「いつの間にかブルーズに憑かれていた」とかつて歌っていらしたように、ブルーズギターを弾く勇造さんは楽しさに溢れています。スライドバーを使ってのプレイもあり、僕からあれから帰宅してもブルーズが聴きたくて、二日くらいずっとマディ・ウォーターズを部屋でかけています。 豊田勇造さんは、73歳になられたそうですが、13年ほど前に初めて博多のライブハウスでお会いした際とあまり変わらない、いつもエネルギッシュで背筋がビシッとした、強いオーラを放っている人です。 それでも今年久しぶりのアジアの旅の途中で新型コロナ感染症に苦しんだそうで、心配してしまいましたが、そんなエピソードもユーモアたっぷりのブルーズソングにした新しい曲にしてしまう勇造さん、それが今回の福岡公演のオープニングナンバーでした。 50年のキャリア、きっとアマチュア時代まで含めたらそれ以上。 1960年代末から歌い続けていらっしゃるのだと思うのですが、新しい曲を作り続け毎年のツアーで披露している。これって本当に驚愕の出来事です。病にも、屈しないフィジカルの頑強さ、それは両親に感謝したいとおっしゃってましたが、旅を続ける健康な身体を維持しておられることがさらに凄いことだと、今回改めて思いました。 新しい曲の歌詞の中には 「また人を送った」「生き続ける切なさ」という言葉も出てきました。 豊田さんの年代の人々は、そういう気持ちと向き合いながら日々を生きておられるんだなあ、と思いました。そんな素直で説得力のある歌詞が、同世代の人たちの心を癒したり、鼓舞したりするんじゃないかとも感じました。 一方でギターを激しくかき鳴らす力強さは、全く衰えを知らないし、どこからそんなパワーが湧いてくるのだろうと、また驚かされてしまいます。 お客さんは、そんなパワフルな勇造さんのパフォーマンスを観たとき、一層盛り上がり喝采が起きます。きっと勇造さんのライブに皆さんが通い続ける理由の一つがそこにあるのではないかと思います。お客さん自身も元気になる、元気を出そうと思う、誰かをそうさせることができる、それが勇造さんだと思います。 豊田勇造さんは、どんなことでも歌になるし、歌にするとおっしゃります。旅や酒や恋の歌と同じように社会のこと、政治のことも歌にされます。 しかも人によっては、遠回しに、曖昧にほのめかすようなテーマも、はっきりとわかりやすい言葉で歌にしています。 僕個人的にも日本で今年起きた一番影響の大きな出来事だと思っている「安倍晋三元首相狙撃死事件」とその後国民の半数の反対を押し切り強行された国葬についても新しい曲がありました。 福岡の音楽シーンではベテランから若い人まで、このような姿勢を持つシンガーソングライターは、極めて少ないと思いますし、そういうテーマを歌うことを敬遠する人たちが多いと感じます。 勇造さんのシンガーソングライターとしての姿勢は、僕の憧れでもあり、ずっとたたかってきたことでもありますので、今回改めて、これからも、社会的地位の高い、政治権力を持つ人たちの疑問へのやプロテストソングを作り歌っていきたいと思いました。 終演後に楽屋口で挨拶したとき 「岡村くんは、俺の歌を継いでくれる人やから」 という勿体無い言葉をいただきました。 勇造さんの音楽をずっと追いかけてきたわけでもなく、知らない曲もあるし、音楽スタイルも一緒ではない、それより何より、表現者としての実力に天と地の差がある素人の僕に、そう言ってくれたのは意外でしたが、嬉しかったです。なんとなく、何十年も不器用に、歌をやってきて、認められることもあまり無かったけれど、そういう言葉をかけていただいたことを励みに、これからも自分の道を悪戦苦闘して行こうと思いました。 11/23^13:37 [コメントする] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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