diary2

2022年11月28日(月)
【11/27】
2022.11.26
Blowin' new soul
(セットリスト)

1 ヤマガミL(新)
2 伶奈
3 新しい悲しみ
4 オンナトオトコ
5 五年に一人(新)
6 憶えている

今月最後のライブは
ブローウィンでした。

6曲目の頓田の森関連作品の一つ
「憶えている」以外は新しい曲か
あまりライブでやってない曲にしてみました。

「ヤマガミL」
もしくは「山が見える」ですが、本当は8/11に出演する予定のやもと問唔さん主催のライブにて発表する予定の曲でした。しかし諸事情でキャンセルさせていただき、今回久々にやもと問唔さんとご一緒するので、やる事にしました。意味不明な歌詞とタイトルは7月に起きたある事件を念頭に置いて作りました。

2曲目から4曲目は
いわゆる性自認、性的指向について僕なりに感じていることをテーマに作った曲を並べてみました。
「伶奈」
は女性として出生届を提出されたけれど、自身は男性であると感じているある架空の人物についての曲。
曲のナレーターは伶奈の存在によって、自分自身の性自認についての揺らぎを自覚します。たしか2015年ごろに作ったような記憶があります。ライブで何回かやってます。

「新しい悲しみ」
これは作曲したのは2014年ごろですが、ほとんど自分自身忘れていて、
数日前にふと思い出し、復習してみた曲、そうすると細部は新しく作り直しすることになりました。

有名な童話作家の新美南吉の童話集の中に「久助君の話」という短い作品があります。ざっくりと紹介すると仲良しの男児二人がいつものようなふざけてする取っ組み合いが、妙に本気になってしまう話の最後に、片方の男の子が、いままで感じたことのない悲しい気持ちになってしまったという話です。https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/634_21622.html

新美南吉はこの作品の主題を何も示唆していません。ただ男児の成長過程におけるメランコリーなのかもしれませんし、とあるブロガーさんは、友達との適切な距離のむずかしさについての話だとしています。
僕はなんとなく二人の関係性に起こりかけている(どちらも多分気づいてない)些細な変化を感じました。


「オンナトオトコ」
もライブで数回しかしてない曲。歌詞がなかなか決まらないままに悩み続けている曲でもあります。
八幡デルソルにて数年前に「鳥人間たち」というライブに出て、その時歌ったら会場にいた上田一輝さんというシンガーソングライターの方から「あれLGBTのことですか?」という感想をもらい、ビックリしたのを憶えています。
「you belong to me」とか「君は僕のもの」というような恋愛ソングの決まり文句がありますが、それに違和感を感じていました。人は誰にも所有されたりしない、できない、のではないか、その人はその人自身なのではないか、ということを考えると、性別や未婚既婚、その他の様々な属性を持って、状況証拠的にその人の人格を判断するのはどうなんだろう?ということを考察しました。LGBTというより無性愛者の心理に近いかもしれません。


この三曲を続けたのが、この日のライブの一番言いたいことだったのだと思います。現在行われているサッカーのワールドカップの開催国、カタールの人権侵害の問題を知ったことがきっかけでした。

しかしながら、この日の自分のライブは不完全燃焼で、他の充実したライブを観せてくれた皆さんとはワンランク以下の出来でした。
むしろ他の3組、
・やもと問唔さん
・サニーさん
・ながたけひさのりwith寛
の皆さんのライブがめちゃくちゃ強烈なインパクトがあり、完璧に叩きのめされた感じがしました。

一つだけ僕が貢献したことがあるならば、僕の丁寧さを欠いた曖昧な、カタールワールドカップの人権侵害の問題の説明を、トリのながたけさんが、きちんとわかりやすく、しかもご自身の楽曲のテーマとも関連する話題であることをビシッと解説していただいたこと。ながたけひさのりさんは長年、死刑廃止、部落差別や人権問題、戦争や国家権力の暴力などを糾弾する内容の歌詞を、それを感じさせないくらいポップで口ずさみやすい綺麗なメロディーラインに乗せて歌ってこられて名曲がたくさんあります。ひょっとすると、あの夜のながたけさんのスイッチを入れるきっかけに僕の喋りがあったかもしれない…こと。

毎回ながたけさんの歌と寛さんのギターのコンビには、すごいライブを見せていただいてますが、ながたけさんの歌にも一段と力強いものがあり、何かしら国家とマスメディアが結託しスポーツウォッシングの利用と化す
ワールドカップに僕と似たような胡散臭いものを感じていらしたのかもしれません。


サニーさんは、つい最近15曲入りの
最新アルバム「teenage blue」をリリースされたばかりです。
この日はさらに書き下ろしの新曲を入れてのセットリスト、その創作ペースはもはやカエターノ・ヴェローゾクラスだと思います。
歌のアイデア倒れになりがちな僕の新曲とは違い、言葉ひとつひとつがきちんと届いてくる表現力の豊かさも、全く歯が立たないと思いました。

やもと問唔さんは
先日愛用ギターを盗難されたというアクシデントがあっても、揺るぎない音楽世界を聴かせてくれました。
これまたニューアルバムをリリースしたばかりということで、30年のキャリアを経てもさらに新しい実験的なアイデアを試している姿勢も
いつもユーモアを忘れないセンスも、僕には無いものばかりで、結局僕は
ギャフンと(本当に言った人は見たことない慣用句ですが)ギャフンと言わされ、ずっと言い続けての帰り道になりました。

来週12月唯一、そして年内最後のライブになります。なんとかいい内容にしたいです。
まずは先日のライブ、お客様、店主マルツカさんに感謝を申し上げます。


11/28^21:30
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