diary2

2022年9月25日(日)
【9/25】
2022.9.24
下関市豊前田町 T-gumbo
「黒い難民たち 9」
(曲目)
1 平成
2 炭鉱のマリス
3 木が立っている
4 自由自治元年
5 改竄 (豊田勇造さんのカバー)
6 天神 (高橋プランクトンさんのリードギターと共に)

下関、T-gumbo。ばりばり雰囲気のあるずっと音楽が紡がれてきた場所の薫りがするお店でした。かつては遠藤ミチロウ、近々、三宅伸治や和気優…、僕も知っている日本のロッカーたちです。
でも僕もそのステージに立って歌っていいのかという。

それに加えて
出演者も特別ゲストも、皆さんが
何か自分だけの音楽の世界を持つ人ばかりで、最高に濃密な時間が流れていきました。
秀さん
高橋プランクトンさん
宮野岳さん
ダーオカさん
ドッグフードかい太郎さん
のらえもんさん
ゲストで歌ってくれた
彩虹さん

2021年末に
折尾ブラックホールが閉店し
「黒い難民たち」の企画がスタートし
折尾と広島のミュージシャンの交流が
深まり、そこに僕も博多から、宮野さんは北九州から交ざり、そんな不思議な空気感、でもアットホームで、でももちろん緊張感もありつつ。

下関の街の風景、捕鯨産業の拠点として、北九州や博多と密接な関係があった港湾都市。近現代史の中で国策の推進の重要な舞台の一つになってきた場所。それは富国強兵政策という名の軍国化であったり、朝鮮半島の併合、植民地化に続く朝鮮人労働者の強制連行だったり、明治維新以来の保守政治家を輩出している土地。そして今、その国葬の是非をめぐり賛否が激しくぶつかり合っている、故安倍晋三元首相の地元選挙区。

広島や北九州、折尾、そして博多のアンダーグラウンドのシンガーソングライターたちは、共通して日々の生きづらさを歌のモチーフにしてる気がするけれど、ほとんどの人がそれを個人的な要因として内面化して言葉や唄にする、世間や社会のルールの悪影響、という切り口は選ばない。そこへの言及はほとんど避けている気がする。
きっとそういう世の中の捉え方自体を無効だと感じてるんではないかと感じる。もっと人と人の段階の身近な視点、自分と周りの人との関係として考えるんだという。逆の問題提起も感じます。

でも僕にはやっぱり
この20年の世の中の動きが、僕たちの生きづらさを原因の大部分を占めているような気がする。それを歌にしたいと思ってしまう。

生きづらい人が増えるように世の中の仕組みを捻じ曲げてきたのは、政府のトップダウンで行われてきたこと。
顕著にそれを感じさせたのは、安倍元首相の政権下で行われた国民の主権を踏みにじる一連の安保法制や、憲法解釈を変更して、集団的自衛権行使の容認の閣議決定したこと。将来的な戦争への不安は周辺国へのヘイトの形で沈殿していく。

同時に行われた政権ブレーンやお友達の新自由主義者たちへの露骨な利益供与。政権への批判勢力の排除。そこから富の偏在状態が続き、増税や社会保障の負担の不平等、上がらない賃金と不信感、持つものと持たざるものの分断。
加えてコロナ禍。

安倍氏が凶弾に倒れた事件の背後には、巷で言われるカルトへの反感以上に、国民の間に深い対立や溝を作って、生きづらい世の中を現出させた政治の誤ち、があったんじゃないかと僕は感じています。

だからその死の意味を国葬という壮大な儀式で変質させよう、神聖化しようとする目論見が果たして正しいか。

国葬をやるかやらないか、それは僕はもう関心がない、でも国葬やるべき意見をごり押しするならば、国葬やらないで?という意見を表明する自由はきちんと守ってほしいと思うんです。

だからセットリストに
そんな意見の表明を含む曲を並べました。
聴いてくれる人達を置き去りにして、僕の私感を押し付けるような表現だと
思われたかもしれないですね。
そうなってしまったならば残念です。

大トリの秀さんの曲のなかに

「言いたいことしか歌わないぜ
聴いてるやつなんか知らないぜ
俺が歌えりゃそれでいいぜ
客のことなんか考えねえぜ
そもそも客なんか呼ぶ気もねえぜ
マスターベーション・ブルース」

という痛烈な、痛快な曲がありました。この曲がグサグサと胸に突き刺さりました。
僕は人を名指しして政治を批判するような曲をやり、そのブーメランを
もろに喰らったような気持ちになりました。

それでもおのれのこだわりは
変えられないかもしれないけど
変えない限り、伝わり方も
変わらず、なのかもしれないですね。

ライブの表現について
大いに考えさせられる曲になりました。

後から秀さんにそんな感想を話したら、ご自身も含め歌う人みんなの曲だよと
おっしゃっていました。

それはそうと、自分の声が以前よりかなりしゃがれ声になったなあと。特に昨日歌いながら、以前は声がクリアに出ていた箇所でもずっと嗄れっぱなしで、出しにくいわけではないのですが、声色を変えたりするのができないのが。これも加齢か? 加齢って、肩でも膝でも、まず身体のどこかに自覚があって、精神的にも凹みながら、だんだん折り合いをつける感じなんですが、歌声の変化もそうなのかな、喉の不具合でなきゃ、特に気にすることじゃないですけど。


9/25^11:33
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