diary2

2012年11月13日(火)
【NO GENRE】
NO GENRE

昨日、金森幸介さん
の歌に、むちゃくちゃ感動したとか
つぶやいてるのを、10年前の自分が見たら
多分背筋がぞっとしていたと思う。

なぜなら、私はずっとフォークソングアレルギーで
中でも、日本のフォークシンガーを毛嫌いしていた。
聴いてもリアルに響かないし、
かつての名盤なんか、聴きたくもなかった。
自分も一人で弾き語りしていた時期も、
若い頃は、どうにかして日本のフォークから
外れて、そんなものとは違う音楽を作りたい、
そういう伝統など、軽蔑さえしていた。

変化をもたらしてくれたのは
原泰隆さんだ。元博多エキマエ音舗のスタッフであり
30年近いドラマーとしてのキャリアを持ち、ロック、フォークを問わず様々な音楽に造詣が深い人。

その原さんがずっと懇意にしているのが、関西フォークの大ベテラン、豊田勇造さんで、原さんに
勇造さんのライブを観てみないか?と誘われた。

そしてその時観た豊田勇造さんのライブが
日本のフォークシンガーに対する
私の頑なな思い込みを打ち破った。
悪しき先入観を打ち砕き、一つの示唆を与えてくれた。

その後、ボギーさんが企画した遠藤賢司さんのライブや、マルツカ道さんに、勧められて一緒に対バン
させていただいた松本ケンジさん、そしてその松本さんと親しい、金森幸介さんのライブを観る機会を得た。

結局、私の日本のフォークアレルギーが無くなった
わけではない。やはり苦手な感じはある。

しかし大きく変わったこともある。
もっともっと大事なこと
に気づいたのだった。
つまりフォークかどうか、なんて関係ない、
キャリアがどうとか関係ない、そんなことを
頭の中でこねくりまわしている間には決して
わからない、音楽の醍醐味。

それはその人の人間が歌に乗って
こちらの心に突き刺さるという体験。
つまり勇造さんも、エンケンさんも、金森幸介さんも
初めて対した私の心を歌で揺さぶりまくったという
こと。

普段自分もステージから歌をうたうけど
ほとんどできたためしがないこと
相手の心を感動で揺さぶること、それは
その人に力を与えることができる、前向きな気持ち

歌にはそんな力があるということを
情けないけどこの年齢で再認識している。

でもそれは音楽を聴く側の姿勢も
伴わないといけない気がする、

つまり私みたいにジャンルわけに拘って
勝手な先入観を頑なに信じ込み
硬直した感受性で聴いても
見えてこないということ。

せっかくの感動を受信し損ねること
だと思う。
もったいない。すごくもったいない。

だから例えかつての自分の信条をひるがえし
変節したと揶揄されたとしても
全く気にならない。

人間知らないことだらけだもん。

知ることができて最高にハッピーだ。





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