diary2

2013年7月18日(木)
【人の姿が浮かび上がる、歌】
人の姿が浮かび上がる、歌
(豊田勇造ライブ2013を観て)

この夜、勇造さんは
「泰ちゃん」という歌を
歌った。

もう亡くなってしまった
故郷の先輩の歌。
かつて日本の若者が
国家権力と闘った時代を
走り抜けたその先輩の
晩年の姿
「リズムアンドブルーズ聴きながらウィスキーを飲む」
姿が浮かび上がる。

「背中」という歌を
歌った。
ビルマで従軍生活を経験した
御父様の歌。
久しぶりに親子背中を流す風呂で
父の古傷を見る姿。

「虹の歌」という歌を
歌った。
瀬戸内海の小さな島
「奪い合えば足りず、分かち合えば余る」という考えを
大切に暮らす人々の歌。

歌わなかった歌にも
様々な人の歌がある

「俺が死んだら
三途の川でブルーズをやろうぜ
三浦ふる、夜通し。」

若くして亡くなってしまった
ブルーズマン三浦ふるさんを
歌った「ブルーズをやろうぜ」

亡くなってしまったお母様と
「不思議なことに二人、南の島の浜辺で黙ったまま、海を見ていた」夢の歌、「夢であいたい」

九州で長く勇造さんのサポートを
してきた大山さん、かつて国鉄マンだった大山さん、その他
深夜に不眠不休、貨物列車を
走らせている
鉄道マンの歌
「列車を走らせる男たちの歌」

その大山さんも
この5月、亡くなられたそうだ。

インドの列車の中
聖者の威厳で歌をうたい
乞食の哀れさで銭を乞う
盲目の人を歌う
「はだしの歌うたい」

勇造さんの目はいつも
どこでも
どの時代にも

そこに生きる人の姿を
しっかり捉え
鮮やかに
歌の中に
描き

たとえその人がもう
この世にいなくなっても
いつまでも
いまそこに居るかのように

初めて歌を聴くオーディエンス。
歌われているひとのことは知らないのに

歌を聴いていると
そのひとの面影が
浮かんでくるような
気持ちになる。

そんな歌をうたうことが

豊田勇造さんには
できる。

そのことに
改めて
感動した夜だった。









7/18^17:35
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