diary2

2014年9月23日(火)
【夕暮れについての、思い出か虚構…】
夕暮れについての、思い出か虚構…


ついこないだ、夕暮れの通りを歩きながら
ずっと昔のことを思い出していました。

それは今思うと事実か妄想か
区別できない…ほど
夕焼けに染まった風景が濃厚な色を
していたから。

あれは南区井尻の今は無い団地と
用水路の間の細い道

多分僕は5才だったはずです。

外で遊びたくて
独りで出て行き
(僕は4つ上の兄以外には
小5になるまで誰一人心を開きませんでした)
気がつくと

まるで熟しすぎて枝から落ちそうな
柿の実のような夕日が
世界をあかあかと染めていました。

目の前に
優しそうな女の人が

僕と同じ位の女の子をつれて
立っていました。

足元に長い影が
伸びていたのを
覚えています。

「帰ろう」と言われたのか
黙って手を差し伸ばされたのか
あいまいですが

その女性は
僕を実の子と見間違えたか
連れて帰ろうとしていました。

しかし
外で独りで遊んで
ちょっと寂しい気分だった僕は
その女性の手を握ろうと
しました。

すると遠くから
僕の名前を呼びながら
母が走ってきました。

そして僕を見つけると

すごい力で手を引いたのでした。

僕は
その時くらい
怖い顔をした母をみたことがありません。

あのとき、あの優しそうな女性と女の子と
一緒に
とろけそうな夕日のあかあかとした
夕暮れのなかを

一緒に行ってしまったら

いま僕はどこに居るんだろうか、と

思うと
背筋が寒くなります。





9/23^21:01
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