2015年6月20日(土) 【2015年6月19日。】 2015年6月19日。 朝までネカフェのPCを借り プログラム作り。 コピーして ホチキスで留めて 荷物をまとめはじめる。 誰にも何にも断らずに 僕の一日が 僕の意志のもとはじまる 何の警報も 何の監視も なく 果たしてライブがうまくいくか 人は来てくれるか 不安でたまらない。 すると野田さんからメールが届いた。同業者の苦しみを知る同士だ。 スタジオに出かけシールドも借りた 西村くんにも励ましの言葉を もらった。 天神へ行き、天神北へ歩く。 PARCOの前で会社の古家さんと すれ違いあいさつを交わす。 親不孝通り、ガーナ人のヘクターさんとすれ違いあいさつする。 ヘクターさんの店に 出演させてもらったのは確か2月。 天神北の光円寺に着き 住職の奥様に座敷に通していただき 仕出し弁当とお茶をふるまわれる 福岡大空襲非戦法要に参列して 30分ライブの時間をいただき 「6月19日」とボリス・ヴィアンの 「脱走兵」を歌い 福岡大空襲のイベントを続けていることについて話す。 光円寺の住職、円日さん夫妻には 本当によくしていただいている。 光円寺の門徒さんの中に 空襲の日を実際に知る人がいた。 貴重なお話をきかせていただいた。 2015年6月19日は 夕刻をむかえようとしていた。 僕の頭の上からは 焼夷弾は降ってこない。 背中におぶった 幼い弟が、もうこれでみんな 死んでしまう、と叫んだりしない。 長浜から 大濠公園へ爆撃を避けて逃げ しかし公園にも 焼夷弾が降り注ぐ…にげられない。 そんな窮地にもない。 急いで荷物を運び 「6・19」の会場、清川の gigi(ジジ)へ行く。 店長の順治さんが もう看板を準備してくれている。 そして8年前からずっと 出演し続けてくれている 田代くんが待っていてくれた。 二人に準備を手伝ってもらいながら やがて開演が近づく。 スタッフとして るゥさんも来てくれた。 最初のお客さんは 福岡の弾きがたりの大先輩 の松本さんで やはり音楽の先輩のマキラさん 山浦さん、が来てくださる。 以前からいっしょに6・19を 作ったりしてきた ケン・ジャクソンが来てくれた。 第6回にお店を貸してくれて 僕のライブ活動でずっとお世話になっているマルツカさんも来てくれた。 過去の6・19の出演者であるスナックくんや suiさんやきんとくんも来てくれた。 光円寺の門徒さんであり 平和を愛するミュージシャンでもあり、僕の活動に助言をくださった 風太さんも来てくれた。 やがて仕事が終わって 太宰府から駆けつけてくれた 出演者の藤田さんが現れた。 名前をお聞きできなかった男性のお客さんがいた。 北九州からはるばる駆けつけてくれた 山岡さんとモコモさんが現れた。 やがて仕事後に駆けつけてくれた 何度も6・19に出てくれた 泰三くんも来てくれた。 そしてライブがはじまって 僕が歌い 田代くんが歌い 藤田さんが歌い 山岡さんとモコモさんが 歌って もう一曲 僕が歌って イベントは終わり 来てくださった皆さんが よかったと言ってくださった。 順治さん、るゥさんも よかったと言ってくださった。 出演者はみんな、お客さんのスナックくんや泰三くんも 片付け手伝ってくれた。 山岡さんとモコモさんは 北九州へ帰るついでだからと 荷物を持ちきれない僕を 車で送ってくれた。 そして2015年6月19日は 日付が変わり20日の深夜になっていた。 70年前なら 僕は全てを焼かれ 降り注ぐ焼夷弾から逃げ回り 逃げられなくなっていたかもしれない。 しかし70年後の僕は この日だけでも 少なくとも 20人以上の人に 力をかりて 昼夜のライブをこなし 家に 帰り着くことができた。 これがなにより 僕が平和で 恵まれた場所で 生きていられることを 表しては いないだろうか？ 6/2017:06 [ｺﾒﾝﾄする] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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