diary2

2022年8月4日(木)
【8/3(その1)】
最近存在を知った時から、一度は行ってみたいと思っていた場所。
それが諸事情で今年8月末で閉館予定ということも知ってしまい、
先月末のある日、空いた隙間時間を利用して、思い切って出かけてきました。

北九州市若松区にある私立の資料館、「北九州平和資料館」。同資料館の沿革を調べてみると、北九州市による市内の戦争遺構の保存を請願する活動や公立の平和資料館の設置を請願する活動の中で生まれてきたものだとわかりました。

近代日本、特に明治期からの大日本帝国時代の戦争の歴史を、北九州地区の戦災の記録や原爆投下、沖縄戦など国内の他地域の戦災だけでなく、特に日本が国外へどう侵略して、併合したり植民地化したりして、現地で何をしたのか、という加害の面もしっかりと伝えていく、という信念に基づいて、構成された、きちんとした方針を持って、有志の方々の熱意と努力で運営されてきた場所。



そしてせっかく出かけるなら、ついでにその足で今年北九州市が小倉北区城内の旧陸軍歩兵第14連隊跡地に新しくオープンさせた「平和のまちミュージアム」へ行ってみようと思いました。

実際に、この順序で観て廻ってよかったです。
もしも逆だったら、いろいろと
自分が感じた公設のミュージアムへの疑問点をうまく相対化できなかった気がします。

いろいろな違いを比較することにしたいのですが、まずは順番に自分が訪れたときの印象から述べていきたいと思います。

まずは北九州平和資料館へ向かいました。JRで行きました。若松駅に降りて、前回来た2019年に高塔山での「魂のゆらぎ」ライブに出た時のことを思い出しつつ、今回は7月の猛暑日の熱気の中をてくてく歩きました。インターネットで公式サイトを見つけました。(リンク先)
https://kitakyushu-heiwa.com北九州平和資料館 | 見て 触れて 考えて 平和をつなぐ力に

徒歩で10分位の道すがら、若松の市街地には、かつて筑豊炭田の石炭積み出し港として栄えた時代を回顧する案内板が、所々に設置されていました。このように歴史を偲ぶものを復元したり設置するのも、一つの観光リソースの見直しかもしれず、県内各地でよく見られるものになりました。これらの共通点は「地元の歴史の再評価」です。再評価はいい事だと思うのですが、その取捨選択に引っかかるものがあります。選ばれたものと、そこから外されたものを比べると、何らかの意図を感じます。先人の偉業を並べ故郷を誇る内容を、素直に地域の人々の心だと理解しようとすると、なぜか居心地の悪い気持ちが残ります。なぜならそこに素直に受け取ってはならないものも含まれているからだと思います。

簡単に言うと、何かが意図的に忘れられている、何かが意図的に隠されようとしている、という感じ。印象の良い出来事だけを並べることで、本当の生々しい歴史を書き換えようとしているような。


その訳が、自分なりに近現代史をいろいろ調べてみる中で、そしてこの日、北九州平和資料館を訪れたことで、たくさん気づくことがあり、
去年新しく作られた「北九州平和のまちミュージアム」の展示内容と比べてみたときに、歴史を継承する方法論には二つの対立する大きな流れがあることが頭の中が整理されてきたと思います。

(続きます)


8/4^08:15
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