diary2

2022年10月3日(月)
【10/2(その2)】
2022.10.01 Blowin' new soul
(セットリスト)
1 天神
2 NATO(新曲)
3 降るのはいいけど(新曲)
4 席田
5 自由自治元年

去年から今年にかけて
僕がやっているのは
地元の埋もれた歴史を調べて
それを曲にすること。

先日長崎市の「岡まさはる記念長崎平和資料館」でのアートイベントで
アーティストの古閑慶治さん、牧園憲二さんが、取り組んでいた資料館の膨大な、そして劣化の激しい歴史資料を
写真で残すアーカイブ。
現在の僕の曲作りのテーマも
一つ一つが繋がりあっている歴史的な出来事、しかもどんどん風化していこうとしている出来事を、曲の形にしてみようという試みです。

全ての曲がそんな取り組みの産物ではないのですが、常に次から次に繋がっているそれらの歴史を調べていく作業は休みなく続けています。

その間、それ以外の個人的な雑感から
生まれてくる曲もあります。
この前のセットリストで言えば
4曲目の「席田」はアーカイブ的な曲。
福岡空港の近くにある席田地区。ここは昭和の初めまでは「席田に美田あり」と呼ばれる福岡平野有数の米どころの、田園地帯であった歴史があり、なぜそこに空港が建設され田園地帯がなくなってしまったのか、そしてあの空港のもう一つの裏の姿、そういう埋もれた歴史を掘り起こしたいために書いた曲です。

5曲目の「自由自治元年」は
内容的には自分の今一番大事にしたいことを言葉にしたもので、直接歴史的事件を扱ってはいないのですが、タイトルに過去の歴史の中で、明治政府の圧政に抗って自分たちの暮らしを守る為に
立ち上がり四日間の完全なコミューン、自治政府を樹立するに至った1884年の秩父事件の困民党が制定した自分たちの元号から取りました。

かつて今と同じように構造的不況で困窮する中、国の軍備増強政策のさらなる負担を押し付けられ生活が成り立たなくなった果てに、政府に対して立ち上がった勇気ある人々がいたこと。けれどその人たちの義挙は暴動とされ、暴徒とみなされ首謀者たちは死刑にされ、歴史の中で不当な扱いを受け逆賊と見なされてきたこと。

そういう歴史を知らなければ、作れなかった曲でもあります。
どうせ世の中変わらない、どうせ政府の意のままに国民は操られるしかない、そんな諦めが充満していた社会に、今わずかではあるけれど、レジスタンス的な動きをする人たちも現れてきています。

僕らが学校で習う公の歴史では
このような反逆者たちの事績は
ほとんど扱われません。
しかしこの国にも多数派や国家に抗って自らの手で権利を守ろうとした人たちがいたことを
いまこんな世の中だからこそ
思い出してもいいんじゃないかと思うんです。

コロナ禍はまだ終わっていません。
むしろそれが引き起こした様々な分野での問題はこれからも僕たちを苦しめることになるでしょう。

いま音楽活動をすること、そこに
いろんな引っかかりを感じています。しかしそれでも音楽やアートや表現の活動が世の中にはなきゃならないという思いもあります。

公の価値観が声高に叫ばれ
個人的な権利や自由を主張ことが
利己的なふるまいだと
されるような時代だからこそ
僕は一人一人の個性や価値観が
ないがしろにされることに
疑問を感じたり、怒りを覚えます。

せっかく表現の場を借りて
何かできるのだから
そんな思いを伝えることが
いまライブに出る理由だと感じています。
(続きます)





10/3^06:49
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