diary2

2017年6月22日(木)
【「6・19(10th)」ライブレポート(ウエムラ×ケンジ編)】
「6・19(10th)」ライブレポート(ウエムラ×ケンジ編)

(セットリスト)
1 生活
2 弾丸ブルース
3 SUNHOUSE
4 シャッター
5 歩くスピードで

(注※ライブレポートと書きましたが
普通にライブの模様というより
「メイキングオブウエムラ×ケンジin6・19」って感じの内容です。)

ウエムラくんと、初めて会ったのは
馬出の「ブローウィン」だったと思います。リゾネーター ギターで弾き語りするけどルーツミュージックというよりパンクが好きなんだろうという印象、しかし弾き語りで歌ってる…なんとなく共通点があるようだな…と。

彼は僕のイベント「トンタの森で会いましょう」「6・19」に両方足を運んでくれた(ほんとに)稀少な人物ですので、自然と今年の「6・19」に出演してもらおうと決めました。

だってよほど関心を持ってくれた人じゃなきゃ両方行かないですから。

10年間のべ50数組のアーティストに
「6・19」に出演していただいた訳ですが、福岡大空襲と音楽という取り合わせに、戸惑いを覚える方々がほとんどでした。

なぜ音楽のライブに戦争とか平和なの?という反応、しかも発信するアーティスト自身がそう感じている、という状況。

ちょっと辛口な言い方になりますが
ほんの少し視野を広げて音楽と社会の関わりを考えることができるなら
そんなに特別なことじゃないことは
わかるはずなのにな…と思って彼等の話を聞いていました。

「ウエムラ×ケンジ」というアーティストはその意味で僕と意識が近い(全て一緒だとは言わないですけど)人だと感じます。

彼はこのイベントに参加したアーティストで初めて僕より突っ込んだ
アイデアを提示してくれた人

それは
「オカムラさん、シャッターって曲作りませんか?」

というもの。

「6・19」への参加を快諾してくれた日に、その提案はなかなかに衝撃的だったのです。

いままでは、「へえ、福岡で空襲あったんですね…」「で、どんなことしたらいいの?」というリアクションもありました。

「シャッター」という言葉が出てくるウエムラくんには、最初から
この空襲の概要を説明する必要はないし、ちゃんと自分で理解しているということ。

シャッターが意味するのは
福岡大空襲で起きた最もよく知られた出来事、「旧十五銀行地下防空壕集団遭難死事件」のこと

それをテーマに曲を作りませんか?
というウエムラくん。

この人すごいな!って
ちょっとびびりました、あの夜。

既に「6月19日」という福岡大空襲の曲、「夏の闇」という昭和20年戦争末期の無差別殺戮、本土空襲、沖縄戦、原爆投下をテーマにした曲、太刀洗空襲「トンタの森」など

僕自身これまで
特定の歴史的な事件をテーマに曲を作りましたが、
かなり精神的にしんどい作業です。


これで満足だという出来上がりになかなかならない。
果たしてこれでいいのか、この歌を
実際戦争体験した人の前で歌えるか?様々な自問自答、葛藤の始まりです。

そのあたりをウエムラくんは
次のように 書いています。

「当事者ではない自分がそのことを歌うのは、事実を知ることからしか始まらないし、あくまでその知識の先は想像であり、本質は「反戦」です。

基本的に誰も「戦争」を望んではいないと思いますが、そのための過程、思想、方法論の考えはグラデーションがあると思います。
だけど音楽や考え方は「自由」でバラバラです。」(「シャッター」作曲についてのSNSでの投稿より)

なるほどな、と思いました。

彼はこのテーマ、この曲、このイベントに参加することに
ちゃんと自分の中に
折り合いがついているのだなあと
そうなるように
たくさん考えているんだなあと
思いました。

そろそろ月曜日の
ウエムラ×ケンジライブについて
書きましょう(^_^;)

やはり僕が最大の関心を持っていたのは「シャッター」だったのですが

彼がいつもより緊張感を漲らせているのを見て
このイベントのトップを勤めてもらう独特の空気の重さがあるのだろうと思いました。

PAを担当したキャバーンビートの町田オーナーが、リゾネーターギターの音をマイクで拾うのに、リハーサル時に様々な工夫を試みていて

結果コンデンサーマイクで拾われた
きれいに深みのある音の
ウエムラくんのギターは
会場に
心地よい響きで鳴っていました。

かなりパンキッシュに叫ぶような
ライブであった気がしますが
「シャッター」は
すごく透明感がある曲でした。

夏の昼下がり、夕方の静寂と夏祭(博多山笠)の喧騒…

そんな風景が浮かびました。

考えてみると
パンキッシュな直情的ロックと
透明感ある叙情性は
ウエムラくんの特徴かもしれないですね…

彼のいつものライブ以上に
何かが、込もった、シャウトを
聴いたときに

ああ、今夜は
みんな気合い入ったライブに
なるだろうな…

と身震いがしたのを覚えています。


















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