diary2

2017年6月25日(日)
【6・19(10th)ライブレポート(オカムラヒサシ編)】
6・19(10th)ライブレポート(オカムラヒサシ編)
(セットリスト)
1 2020(ディストピア)
2 シャッター
3 「6月19日」
4 何でもない日
5 猫とヤクザ

田代くんが、早めにステージを終えて、いよいよ僕の番になりました。
イベントの終演ももうすぐ。
カウンターですごいライブの余韻を
酒で分かち合うチャーリーさんと
風太さんの酒盛の笑い声が聞こえてくる。無理を押して闘ってくれたサニーさんはもう帰られた。

月曜日の夜も更けて、交通機関で帰るお客さんも、そろそろ帰路につかねばならない。最後まで見届けられない方もいらっしゃる。
これからステージを演る人間としては寂しい気分になるべきかもしれないけど、「6・19」に関しては2008年からずっと僕のモードは、一人の出演者ではなく、このイベントの主催者で、正直自分のステージを観てもらうために、このイベントをやっているわけではない、という気持ちが強いのです。
だからこの時の気分は
なんとか10年目の節目のイベントを
終わらせられそうだなあ、という安堵感に包まれていました。


しかし2010年の第3回の前あたりから
「オカムラさんもちゃんと演らないと」「ちゃんとたくさん曲やらなきゃだめですよ?」という意見が主に共演者から出始めて、それで反省して、以降は僕もその年の「6・19」の日にしか
できないこの日ならではのライブを
毎年いろいろ考えながら演るように
しています。

ちなみにこれまでの試みを
箇条書きにすると
2008年 (第1回)
イベント冒頭に「6月19日」1曲のみ
歌う。(意識低い時期)
それと福岡大空襲被災者で語り部の
上野トシ子さんの聞き手をさせていただきました。
2009年(第2回)
イベント最後に
ヒプストーン・フレンズと3曲だけ
共演。(意識低い時期)
2010年(第3回)
全6組の出演者全員と1曲ずつコラボする形で出演。(反省した回)
2011(第4回)
全6組の出演者の転換時に
日本の童謡をアレンジして歌う。
加えてロビンズ、マドリガル、今橋和宏さんとコラボ。福岡大空襲の被災者で詩人の門田照子氏の作品「火炎忌」の朗読。イベント最後にCasting Aroundと「6月19日」を演奏。

2012年(第5回)
原泰隆さんにドラムでサポートしていただき、更に田代裕之くんにカホンとギターでセッション。
普通に1セットライブし始める。

2013年(第6回)
藤井邦博さん(魚座)の「宗教戦争」のカバーなと4曲演奏後、プロジェクターを使用して、福岡大空襲についての自分なりの解説を。
前年成立した第二次安倍内閣の危険性を訴えたりしました。(みんなドン引きしてた)

2014年(第7回)
田代くんと書き下ろし共作曲も含め3曲のコラボライブ。マキラさん(ロビンズ)と斉藤和義の曲などを3曲のコラボライブ。
イベント最後に3曲のオリジナル曲ライブ。「ホテルモンテカルロ」初披露。
2015年(第8回)
イベント冒頭に中原中也の「サーカス」にオリジナル曲をつけて、3曲。
イベント最後に「ホテルモンテカルロ」「夏の闇」など3曲ライブ。
2016(第9回)
イベント最後に全5曲のライブ
サックスの円日耕也さんとコラボ。
チャーリー林さんの「第五福竜丸」カバー。
Tempo Felizさんともコラボ。

などなど
長くなりましたが
このイベントだけに
オカムラヒサシが皆さんに
お届けできる内容のライブを
考えて披露させていただいた
歴史でございます。

これだけやりゃ許してもらえるかなと(誰に? お客さんにです)

などと思いつつ
やはり
「6・19」における
僕の最大の自分自身への役割は
自分の出番で何をするかより
毎年ちゃんと会場を頼み、出演者を頼み、滞りなくイベントをやりきることと思っております。
きっとこれからも。

今回の第10回は
ウエムラ×ケンジくんからの
アイデアで
旧十五銀行地下防空壕の惨劇を
主題にした
「シャッター」など5曲を
演らせていただきました。

その「シャッター」ですが

僕は通説である
「旧十五銀行地下室では電動シャッターが停電で開かなくなり、閉じ込められた方々が全員亡くなった。」
というエピソードに基づき、曲を作り歌おうとしていましたが、その間資料をいろいろ調べているうちに
「電動シャッター」も「全員死亡」も複数の被災者が否定していて
事実ではなかった可能性が高いということを知りました。

ですから誤りに基づき作曲してしまった「シャッター」は、もう封印してしまうことを決意し、会場に残ってくださったお客さんと、共演者の皆さんにむけて、今後も「6・19」のように、過去の歴史をテーマにイベントをやるならば、必ずしっかり自分で調べた確実な情報に基づき発信していかなければ、というお話をしました。

10年目の「6・19」ですが
まだまだ僕は
歴史をしっかり知らねばならない状態のままです。







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