diary2

2019年6月26日(水)
【「6・19(12th)」レポート(その2)】
「6・19(12th)」レポート(その2)

前回は全体的な前振りでしたが
今回は、今年の「6・19」
出演者の方々のライブのレポートを。

⑴「たいぞう」。
オープニングアクトとして、15分くらいでステージをお願いしますと事前にお願いしました。
たいぞうくんと最後に一緒にライブしたのは2011年ごろになります。

そして「6・19(12th)」に出演してくれるのが決まったのは4月8日の夜。

彼自身ライブをやるのが久々ということでオープニングアクトという気楽な出方をしてもらったのですが、そんな気遣いは無用でした。

きっとずっと僕が福岡大空襲についてのイベントをやってることを踏まえて
選曲と即興のブルーズをきっちりやってくれたのそのセンスとライブの充実にはブランクは全然感じられませんでした。

最初の即興のブルーズは
いわゆる波風のない平凡な日常を
平和だなと思いつつ
(どブルーズをやりながら、別にブルーズを歌うことも無い〜と歌うのがさすが)
子供の将来が心配
お金が足りるか心配
貯蓄が、貯蓄が…と
日々頭を悩ます二児の父である
たいぞうくんの素直な気持ちをユーモラスに歌にのせていました。

実際4月8日の夜、久しぶりに会い、ゆっくり話した時、「とにかく頭の中は金の工面だけなんです、ほかの事は全然考える余裕がない」と結構真剣に話してくれたのを聞きながら、きっと無理のない範囲でライブをやることが、たいぞうくん自身にとっても、いい気分転換になるんじゃないかと思いました。

だからあの即興のブルーズは
紛れもなく彼の現在進行形のブルーズでもあったんだと思います。
そして次は僕からのリクエスト。
10年以上前の時代の
レパートリーから
「世界平和」
やたらと人を喰ったタイトルは
イベントを観に来たお客さんを
挑発するかもと思いましたが

この曲の意味することは
次第に明らかになっていきます。
ミサイルを撃つ、爆弾落とす、
それらの軍事的な威嚇を
武力による抑圧を

たいぞうくんは
「センスがねえんだよ」とズバッと切り捨てていきます。

彼はいつも低姿勢で、あまり感情を爆発させない青年ですが
歌をつくりうたう、その視点には
彼の中の鋭さや激しさ、怒りや憤りが見え隠れします。ひらたく言うと彼はパンクロッカー上がりのブルーズマンなんです。

それがきっとテレビを独占する、とあるアイドル集団の気味の悪さを、歌詞にちりばめた「AKB」という最後の曲にも、彼のソングライターのセンスが発揮されていたと思います。


(2)Kei Kumagawa

Keiくんとはずっと戦争や平和をテーマにした
僕の主催のイベントとは
違うフィールドで付き合っていくつもりでいました。

彼の音楽家としての意識は、そういうテーマを掲げて活動するミュージシャンにつきまとう
「胡散臭さ」にとても敏感で、懐疑的な一面を持っていることを知っているので。

僕はその意味ではまさに胡散臭いミュージシャンの筆頭です。
でも僕自身はそう言われても仕方ないかもと思っています。そういうレッテルは説明したところで剥がれることはない。とは言え、僕を胡散臭いって呼ぶ人に僕がニコニコできるわけでもありません。僕は僕でそういうレッテルを貼りたがる連中に心底うんざりしています。

でも話していればお互いが
そうではなく
信頼できる人間であることが
わかってきます。
ですからKei Kumagawaは
音楽性も人間性も信頼できる
尊敬できる人物だとわかったら
もうイベントに誘うのに
なんの躊躇いもなくなったのです。
向こうも、僕に対して
率直に意見を言うし、僕の音楽にも興味を持ってくれるようになりました。

特に3/23に「Blowin'」(馬出)で開催した
「トンタの森で会いましょう2019→1945」で共にやれたことは
大きかった。

そしてそこで生まれたKeiくんの楽曲が
「花小径(はなのこみち)」です。

Keiくんが「6・19(12th)」でも
「花小径」を歌う、しかも
「武器よさらば」の僕やsunnyさんも
演奏に加わって、というアイデアが
決まったのはもう5月に入ってからでした。

考えてみると長くライブ活動をやって
一番変化したと感じるのは

こういう予期せぬ展開を
楽しんで受け入れるようになったこと
だと思います。

ライブという、音楽という
本来目に見えない
形がないものの
力をより引き出してくれるのは
こういう偶発的な要素
現在ではそう思うようになりました。

(3) 田代裕之

12年間連続して出演してくれてることをいちいち強調するな!と
本人にライブの最初から釘を刺されてしまいました(笑)

余計なプレッシャーを与えるな!と
彼は言っていましたが
初めて見るお客さんにも
その情報があるのとないのとでは
違うはず。

田代くんにはそのプレッシャーを
しっかり感じながら
ライブしてもらいました(笑)

僕が福岡大空襲をテーマに
戦争をテーマに
平和をテーマに
音楽イベントを立ち上げるときに
最初に話をしたのが
田代裕之くん。

けれど初めからヴィジョンを共有できたわけじゃないです。
むしろお互いの違いを知ることを重ねて、だんだんわかってきたような、まだまだわからんような、感じです。

僕は演者のメッセージを
とにかく徹底的に提示するのが
ライブだと考え
それをキャッチするのも
しないのもお客さんの自由だし

田代くんは
メッセージは
なるべくわかりやすく提示し
演者もお客さんも一緒に
全員で盛り上がれるのがライブだと考える

それでもずっと
一個だけ一致しているのは
このイベントはなんとか
続いていくべきだ、
ほかにやる人がいないなら
自分たちがやろうと
いうこと。


もう一つ、このイベントでもそうだし
ここ5年以上前から
僕が周りのミュージシャンに
いつも提起しているのは
「新しい曲で表現しよう」ということ

既成の有名な曲でも、自分の自信作でもいいけど
もし新しい曲を作ることができれば
もっともっとオリジナルな
楽しいものになっていくはず。

田代くんも
近年はイベントの度に
新しい曲を携えてきてくれます。

そしてそれはだんだん深く深く
田代くんの世界を掘り下げる
ことになっていると思います。

しばらく前に作られた
「Bloody World」の残酷な風景描写の
「ボコボコに」という形容詞が
今回するどく突き刺さり
彼独自の表現がまた深まっているなあとおもいました。

彼は、福岡、石垣島、とか6・19というスケールではなく、人類、地球、宇宙、太陽系、というスケールのストーリーを考えて曲を構想するという話を
聞いたことがあるんですが

新曲の「6月19日」も
その壮大なストーリーを背景に持っている曲。

つまりあと何回〜繰り返す?
というのはそういう意味であったりする。
いままで周りにそんな構想をする人がいなかったので僕はすごく新鮮に感じました。








6/26^20:17
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