diary2

2023年5月16日(火)
【5/16】
ゲイリー・マクファーランドは
1969年に40歳にもならずにあっけなく亡くなったそうだ。
60年代に活躍したジャズのヴィブラフォン奏者、と聞いてたが、音楽を聴くとちょっとイメージが違う。

彼はバークリー音楽院卒の新進気鋭のアレンジャーというのが一番成功した顔らしい。よく枕言葉にもなるバークリー卒。めちゃくちゃ理論的な音楽。僕が一番苦手な音楽、ミュージシャンのはず。なのに。

なのにはまってしまいました。
ちなみにバークリーの同期に
ハンガリーからの留学生の
ガボール・ザボ。
この人ばりばり個性的なギタリストとして有名だけど、ちょっと鬼才。
日本からの留学生、
ナベサダオ、いや渡辺貞夫さん。
ナベサダなんか絶対聴くことがないやろと思ってたのに、60年代のマクファーランドやザボの作品には、同級生だからか結構参加してカッコいい演奏してらっしゃる。

マクファーランドを聴くきっかけは
「ソフト・サンバ」というアルバム。
https://youtu.be/HyCVYLPuZ3E
(「And I Love Her」)
なんのことはない、60年代に大流行したボサノヴァとビートルズをジャズぽさを加えてアレンジした、めちゃくちゃ金の亡者的な企画。なのに、めっちゃいい。なんかマクファーランドは自分のスタイルが最初からあるからボサノヴァもビートルズもジャズも所詮は刺身のつま的な、無造作というか好き勝手にいじって、ポンと放り出したような、豪快な感じ。でも全体に流れる気だるさは明らかに構築されていて、やっぱりやばい。ちょっとゆるいバカラックやジョビンぽい。

なんとなく若死にしたのがわかるような執着心がないというか、あっさりしてドヤ顔してない音楽。

でも裏腹だけど、ザボやナベサダオと
新しい音楽作っちゃるわい、みたいな心意気も感じさせたりする。基本的に人種差別意識を感じさせない。

僕が一番好きなのは65年の「イン・サウンド」というモンドなジャケットのアルバム。ラテンだったりヨーロッパ映画風だったりする中に、ローリング・ストーンズのカバー「サティスファクション」が!
https://youtu.be/oX3XODXbPfw
ディーヴォのやつより
よっぽどふにゃふにゃで個人的にはこっちがかっこいい。

それより聴きものは、こんなインストゥルメンタルの人がいきなりがっちり歌モノをブッ込んで来ています。
「Bread & Wine」という、やっぱりフニャッとしている曲。
https://youtu.be/cDv-BEtoVTM
(なぜか曲名表記は「Wine and Bread」素直じゃないなあ。)

おそらく昔のスラングである
「(better stop)daily dallying」というフレーズが効いてる(明日のことなんか考えずだらだら生きる、とかゆう意味かも)
皮肉たっぷりの歌詞はめっちゃ語呂やリズムが良くて、何百回もリピートしたくなる曲。

マクファーランドは60年代ポップにお約束のスキャットを絶妙に入れる人、やっぱり奇才だろうなあ。だから、この唯一のがっつり作詞作曲の歌モノも
めっちゃ良い。

レコーディングの仕事が終わってニューヨークのヴィレッジのバーで飲んだ後に、翌朝亡くなってるのが見つかったらしいですが、謎の人物。
ザボも早く亡くなったから
ナベサダオさんはきっと
しんどかったんだろうな。


5/16^07:01
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